「日本人が忘れてはいけない美しい日本の言葉」 (はてな年間100冊読書クラブ 96/100)

  • 古きゆかしき日本語に焦点をあてて、解説しています

今ではあまり使われなくなってきている感のある、
古きゆかしき日本語に焦点をあて、
語源とともに解説してある本ですね。
「やんごとなし」等の古語系や、
土左衛門」などの人物を表す言葉、
などが取り上げられています。
土左衛門など、今でも普通に馴染みのある言葉もあれば、
「トテシャン(=美人)」のように、私も全く知らない、
今では死語となってしまったような言葉もありますね。
ただ、こういった日本語の知識とかは、
日本人なら雑学として知っておく価値はあると思いますし、
言葉を基にして、日本の風俗や文化を
学ぶことにも繋がっていきますよね。
外国人と交流を図る場合にも、
日本の文化を理解したほうが良いでしょうから。

  • 「折り紙付き」と「札付き」、「ちゃりんこ」

1ページに1つの言葉の解説が書かれていて
読みやすく、また辞書的な使い方も出来そうですね。
そういえば、似たような言葉でも「「折り紙付き」は
良い意味で使われるけど、「札付き」は悪い意味でしか
使わないなぁ」、といった感じで、この本を読んでいて、
改めてなるほどと思わされたりもしました。
「ちゃりんこ」は、今では自転車の意味が一般的ですけど、
「子供のスリ」の意もあったそうですね。
貧しくて、子供がスリをしなければ生活出来なかった、
苦しい時代を思い起こさせる言葉ってところでしょうか。
今でも発展途上国諸国では、
子供のスリや物乞いをよく見かけたりしますよね。
しかしこの「ちゃりんこ」、日本では今では
子供のスリの意味では全く使われなくなったところに
日本が豊かになったという、時代の流れを感じたりもしますね。