「コンサルティングとは何か」(はてな年間100冊読書クラブ 16/100)

コンサルティングとは何か (PHPビジネス新書)

コンサルティングとは何か (PHPビジネス新書)

元・ボストンコンサルティング代表として著名な著者による、
コンサルタント」の歴史、及びその業務などについて語った本ですね。
仕事上でコンサルタントに何か業務を依頼すると、
高いコンサルタントフィーを要求されて、
コンサルタント、ボロ儲けだな」
と実感された人も多いかと思います(笑)
コンサルタントの「知っていること」に対してお金を払うのではなく、
コンサルタントに「考えてもらうこと」に対してお金を払う、
という著者の説明は、なるほど一理あるな、という感じですね。
コンサルタントの意義が、理解できたかなと思います。
「考えてもらう」ため、コンサルタントには、
少し前に流行った「地頭の良さ」が求められるそうです。
また、問題を解決するためには、理想と現実の
「ズレ」をみつけて検証すること、
と解いているところも、なるほど一理あるなと思いました。
高給で就職人気も高いコンサルタントですが、
その分競争も厳しく、自らの限界を悟って
途中で辞めていくコンサルタントも多いそうですね。
高給とはいえ、楽ではないな、という感じですね。

  • 自慢傲慢が過ぎるような、記述もありますね‥

本書は、上記のように「コンサルタント」について
理解が深まる箇所も多いのですが、
著者の尊大な態度が、鼻につく記述もまた多いですね。
まぁ、「朝まで生テレビ」などの著者の態度を見ていれば、
態度がでかい人だな、ということは容易に想像出来ますけど‥(笑)
「自分の意見を聞き入れた企業(ホンダやユニチャーム)は
見事に成功したが、聞かなかった企業(ダイエー)は没落した」
といった内容など、自慢傲慢が過ぎる、という感じもしますね。
また、現職(ドリームインキュベーター)の宣伝のような
記述が見られるのも、私利私欲に走っているという感じで
いかがなものかと思います。
頭の良い方だな、という事は実感出来るのですが、
「お付き合いはしたくない、コンサルタントして
頼みたくは無いなぁ‥」と思ってしまいますね(苦笑)