「日本の島で驚いた」(はてな年間100冊読書クラブ 82/100)

日本の島で驚いた

日本の島で驚いた

  • 離島には、今なお珍しい風習が残っていますね

沖縄をはじめとした島々の紀行文を題材にした
著作を発行している著者による、
日本全国北から南までの島々の、体験ルポルタージュですね。
周囲から隔離された離島では、
昔から受け継がれてきた珍しい風習が
今なお残っているようです。さすがは離島、という感じですね。
風習の他にも、狭い土地を有効に利用している様子や
のんびりとした気質の住人の様子なども、描かれていますね。
そんな離島ですが、毒ガスを製造していた大久野島や、
戦艦の沈没事故が隠匿された柱島、
沖縄上陸戦が悲惨だった慶良間諸島など、
隔離された離島ならではの、戦争にまつわる
暗い歴史を持つところもあるようです。
また、絶海の孤島では、船が着岸するのも大変であるため、
天候によっては寄港が飛ばされたりして、
東京都下(伊豆諸島)でありながらも、
訪れるのも大変な島々もあるそうです。
あぁ、小笠原には一度行ってみたいですね。
船便が一週間に一便しかないため、
一週間無いと訪れることが出来ないのですが。

  • 扱う島々が多く、紀行文としては、物足りなさも残るかも‥

著者の著作に特徴な、カラフルな写真の掲載も多くて
旅行好きなら、毎度のことながら旅情をそそられます。
ただ、北は礼文島利尻島から、南は沖縄の多良間島まで
日本全国の離島を取り扱っているため、
1島毎の記述内容については、
少々物足りなさも残るかもしれません。
また、今回の著作は、離島ならではの風習や歴史について
多くの紙面が割かれています。そのため、
その離島に対するの紀行内容についての記述は
やや少な目かな、という感じがしますね。