「逆境経営7つの法則」(はてな年間100冊読書クラブ 74/100)

逆境経営7つの法則―会社が甦る (朝日新書)

逆境経営7つの法則―会社が甦る (朝日新書)

  • 企業が生き残るには、「当たり前のことを当たり前にやる」こと

企業で勤務経験を持つ経済学者の著者が、
優良企業の事例を元にして、
企業が生き残るポイントを解説した本ですね。
著者はこれを「7つの法則」にまとめています。
もっとも、「7つの法則」とは、
今までに無い革新的な内容ではなく
「当たり前のことを当たり前にする」ことが
重要だとしていますね。
「7つの法則」の例としては、
「お金を惜しまない」、「顧客満足第一」
「社員が働く環境を良くする」など、
確かに「当たり前の内容」が並んでいますね。

  • 自らの出身企業を、「優良企業の成功事例」として取り上げるとは‥

また、具体例として、
パナソニックのV字回復」や
トヨタ自動車の、大企業病の克服」といった例が
あげられています。具体例は、内容の理解に
大きく役立ちますよね。もっとも、
資生堂の改革」の例が取り上げられていますが、
著者が資生堂出身、ということを鑑みると、
あまりに自画自賛、手前味噌的な感じも否めないですな。
自らの出身企業を「優良企業の成功事例」として
取り上げるくらいですからね‥(^^;)
そこが少々鼻についてしまったかな、という感じです。
まぁ、トヨタなら「カイゼン」であるように、
何事も「初心に帰れ」ということなのですね。
本を色々読んだり、ネットを色々見たりしていると
とかく情報に振り回されがちなのですが、
「初心に帰って」、「顧客満足」などの
「当たり前のことを当たり前のように
取り組めばよい」という内容は、平易で良いですね。