「心の野球」(はてな年間100冊読書クラブ 60/100)

心の野球―超効率的努力のススメ

心の野球―超効率的努力のススメ

プロ野球選手を引退後は、解説者・評論家として、
その独自の野球理論が注目を集めている
桑田真澄さんの著書ですね。
子供の頃から桑田さんが持ち続け、鍛錬し続けてきた
自らの野球に対する信念、「野球道」のようなものでしょうか。
しかし、小さい頃から、「がむしゃらな努力や根性論を否定」し、
「効率性を考え、自分に今必要なことを考えて、努力してきた」
桑田さんの早熟ぶりには、恐るべきものがありますね。
そんな桑田さんにとって、
清原和博選手をはじめとした周りの選手は
きっと凄く幼く見えてしまっていたことと思います‥(^^;)
周りの選手からも、きっと「桑田は何考えているのか解らん、
不気味だ」と思われていたことでしょうね‥(^^;)

  • 「頭を使う野球」を実践したことが、桑田さんの成功要因かな

また、桑田さんは、このような「頭を使う野球」を
自ら実践することによって、恵まれた体格を持たずとも、
高校野球プロ野球で、輝かしい実績を残すことが
出来たのではないかと思います。
特に高校野球では、ここまで理論的に行動する選手は
周りにはまずいなかったのではないでしょうか。
ID野球で著名な野村克也さんと
現役時代にもし同じチームになっていたら、
きっと「桑田が野村の一番弟子」に、
なっていたのではないかと思います。

  • 桑田さんには、名監督の期待が出来そうですね

そんな桑田さんは、現役引退後は
少年野球の指導者としても、
自らの理論を実践しているようですね。
「根性論やがむしゃらな努力を否定」し、
「合理性をもった、効率的な努力を推奨」しています。
そして、人間性を鍛えることも心掛けているそうですね。
少し前に、相撲界では八百長事件が問題になりましたが、
これは、精神面の鍛錬を怠ったことが、
道を踏み外すひとつの原因であった、
と言えると思います。
合理性と人間性を重視する桑田さんの指導からは、
きっと精神的にも素晴らしい選手が
出るような気がしています。
今後は是非、プロ野球の監督として、
指揮を振るって欲しいですね。
野村さんのような、プロ野球史に残る
監督になる可能性もあるのではないでしょうか。