欧州選手権 EURO2012(準々決勝)

サッカー欧州選手権は、
決勝トーナメント初戦の準々決勝4試合が終わり
ベスト4が出揃いましたね。波乱は無く、
強豪チームが順当に残った、という結果になったと思います。

この大会、順調に強さを見せつけているのは、ドイツですね。
死のグループ」を全勝で勝ち上がり、決勝T初戦でも
ユーロ離脱問題で政治的に因縁の深い(笑)ギリシャ
一蹴しましたね。試合運びの安定感は随一、という感じです。
ドイツの安定した試合内容は、10年の南アフリカW杯の時と、
同じような印象を受けますね。
さすがは堅実な国民性のドイツそのもの、という感じがします。
あの時も、個人的には「ドイツがこのまま優勝するのではないか」
と思っていたのですが、準決勝でスペインに敗れましたね。
そしてそのスペインが、優勝しています。
そういえば、監督もW杯当時と同じレーヴ監督ですね。
レーヴ監督、結果を残しているからなのか、長続きしていますね。

ポルトガルは、やっぱ「クリスティアーノ・ロナウド
個性が際立つチーム」、という感じなのですが、
そのクリスティアーノ・ロナウドが、
2試合連続でゴールを決めるなど、
ここに来て調子も(本人の気分も…笑)上向きですね。
準決勝のスペイン戦が、本当に楽しみです。
一方のチェコは、この試合は守勢に回って
良いところが無かったですね。チェコは、
グループリーグの初戦、ロシアに1-4で大敗したものの
グループリーグを突破することが出来ました。
この運を上手く繋げたかったかったところですが、
攻撃の要のロシツキ選手を欠いた影響もあったのでしょうか。
ネドベド選手がいた頃の強いチェコとは、最後まで違っていましたね。

この2試合は、同じような印象がありましたね。
フランス、イングランドとも堅く守って、
「とにかく失点を防ぐ」という意図がうかがえましたね。
中でも、「勝たなければ終わり」のトーナメントにも関わらず、
フランスは、先に1点失点してからも、
引き続き守備重視で試合を進めているように見え、
正直、試合の運び方に疑問が残りました。
「カウンター攻撃で同点に出来るチャンスを、
最後まで待っていた」戦略かもしれませんが…
ただ、フランスは、グループリーグ最終戦の試合後に、
チーム内で揉め事があったりしたそうなので、
その影響が、この一戦に出たのかもしれないですね…
フランスといえば、10年のW杯では、
チームが内紛でボロボロになっていたのが
印象に残っていますが、まだまだ復活途上のようです。

イングランドも、この試合では、攻撃の要・ルーニー選手が
欠場していたグループリーグとは状況が違いましたが、
この試合は、その時と同じく、守備重視の姿勢でしたね。
まぁ、「イタリアの猛攻を受けながらも、
最後まで得点は許さなかった」イングランドは、
「守備重視」戦略が、結果的には実った一戦では、
あったのでしょうけど…これがグループリーグなら、
「勝ち点1をゲットしてOK」という感じでしょうか。
しかし今回は決勝Tです。加えてイングランド代表は、
過去からの歴史では、PK戦では敗戦を喫することが多かったそうです。
「あえて縁起の悪いPK戦に持ち込む」という姿勢は、
やはり消極的だったかな、と思わざるを得ないですね。
もっとも、この試合に勝っていたら、過去からの呪縛を解き放った、
イングランド代表の歴史の一ページに
刻まれる試合になったのでしょうけど…
まぁ、そんな消極的な試合運びをしたイングランドではなく、
イタリアが勝ち上がってくれて良かったな、という感じはしますね。