「死ぬときに人はどうなる10の質問 あなたは考えたことがありますか?」(はてな年間100冊読書クラブ 49/100)

死ぬときに人はどうなる 10の質問

死ぬときに人はどうなる 10の質問

  • 死を看取って来た著者の経験則には、重みが感じられますね

人の死を看取る事が多い緩和治療医の著者が、
自らの経験を通じて、死について語った本ですね。
患者が死に至る過程や、臨終の場面が描かれていたり、
患者とその家族の確執を描いたりしています。
いずれも実例に基づいており、
著者は専門家の医師であるため、臨場感は高いです。
経験を積み重ねてきた著者の見解には、重みがありますね。
残念ながら人間は、誰しも死は避けられません。
そのため、本書に書かれているような
臨終への過程の事例を知ることにより、
死に対する心構えが出来るかと思います。
(著者の経験によると、人は死期をおそらく悟るそうですね)
そのため、まだ体力・気力のある間に
自分のやりたい事・やるべき事を、
出来るうちにこなしておくことにより、
死にあたって、未練を少しでも減らすことは
出来るのではないかな、と思ったりしました。

  • 「死を見つめる」ことも、人間には必要

この本には、人間は楽観主義だから
死を見つめることが必要である、としています。
しかし逆に、悲観主義者は、
死を見つめることが怖いと思っているから
死を見つめる機会が無いのかもしれないですね。
もっとも、多くの人にとって死は恐怖の対象であり、
その恐怖を乗り越えるために、
あまたの宗教があったりするのでしょうけど。
私もまだ、自分の死について、しっかりと考えたことは
無かったりしています‥(^^;)
当たり前のことながら、物質的な成功では、
死を乗り越えることは難しい、といった内容もありますね。
まぁ、死後の世界には、モノを持っていけないですからね‥(^^;)