「日本でいちばん大切にしたい会社2」(はてな年間100冊読書クラブ 48/100)

日本でいちばん大切にしたい会社2

日本でいちばん大切にしたい会社2

  • 「崇高な使命を持った会社」、「従業員を大切にする会社」など

日本には色々な会社がありますが、
著者が自ら見聞きした経験を元にして、
「大切にしたい会社」を選び出している本ですね。
患者に「もう一度入院したい」と言わしめるような病院、
世界の難民に眼鏡を提供するメガネ店、
患者さんの苦痛緩和を目的に内視鏡を開発する会社など、
その使命やサービスが優れている会社を、紹介しています。
最近は、上場会社を中心に、株主重視の経営が進んでいます。
また、不況下において、効率化や経費削減が盛んに唱えられて、
従業員のモチベーションが下がっている会社も
多いことと思います。(私の勤めている会社も、その一つです‥笑)
そのような状況の中で、高い使命を持って活動している会社、
従業員を大切にしている会社など、規模は小さくても、
立派な会社が沢山あるものと改めて実感しました。
まぁ、本書の前書きにあるような、
本書を読んで「涙が出るほど感動」といった
境地までには至りませんでしたが‥(笑)

  • 社員を厚遇すると、社員が意気に感じて、業績も向上

前作は、障害者雇用に力を入れている会社が
多く紹介されていたと思いますけど、
今回は、上記のように「優れた使命を持っている」、
「従業員に優しい会社」が多かったような印象を受けました。
どちらも「素晴らしい会社」ではあると思いますが、
感動という点では、前作のほうが上だったかな、と思います。
今回は、感動というよりは「こんな会社で是非働いてみたい」
という思いのほうが強かったかな、という感じですね。
本書に取り上げられている会社では、例えば、
出張時には誰でもグリーン車を使える会社、
タイムレコーダーが無い
(=それほど従業員を信頼している)会社など、
社員を手厚くもてなし、信頼している様子がうかがえましたね。
勿論、社員も会社のそのような待遇に意気を感じて、
生き生きと働き、結果的に業績の向上に繋がっています。
本書で取り上げられていた「ネッツトヨタ南国」や、
「沖縄教育出版」は、私の会社の社内研修でも
取り上げられていたことがあります。
しかし、いくら社内で研修を実施しても、
実態はこれらの会社に全然追いついていないな、
と改めて実感させられましたね‥(^^;)