「気まぐれ列車で行こう 瀬戸内・四国スローにお遍路」(はてな年間100冊読書クラブ 41/100)

気まぐれ列車で行こう 瀬戸内・四国スローにお遍路

気まぐれ列車で行こう 瀬戸内・四国スローにお遍路

  • 「外周の旅」は、郵便局巡りが中心に

著者・種村直樹氏のライフワークであった
「(日本列島)外周の旅」、その一部を収録した本ですね。
標題の通り、瀬戸内・四国地方が中心になっていますが、
「八十八箇所巡り」のような「お遍路」的な要素は無いですね。
まぁ、著者について詳しい読者なら、著者の著書に
お遍路的な要素を求めることは無いと思うのですが、
もし、「お遍路」ひかれて本書を購入してしまったりすると、
内容的には、期待はずれの感が否めないと思いますね…(^^;)
著者の「外周の旅」は、「郵便局巡り」と「海岸沿いの旅館で
魚を食べること」が主目的になっていますから…(笑)
著者のこのスタンスは、本書でも変わっていないですね。
郵便局を巡るために、旅行日程を平日に設定しています。
そして、(比較的)自由に休みが取れる公務員を中心とした
著者の「取り巻き連中」が、著者に同行していますね。
この「取り巻き社会人連中」、全行程同行することは
さすがに少ないですけど、「途中で一度離脱するものの、再度参加」
するケースもあったりして、いかに公務員が
休みを取り易いか、というところが一目瞭然であり、
そこは多くの読者の反感を買ってしまいますね…(^^;)

  • 著者の衰えを、しみじみと実感…(^^;)

あと、この本では、著者の加齢による衰えを
しみじみと実感してしまいますね…(^^;)
二度の入院もあり、やむを得ないところもあるとは思います。
しかし、カメラや折り畳み傘をバスの中に置き忘れたり、
カメラケースを落としたり、帽子やマフラーを紛失するといった
記述が本書の中に何度も出て来ますね…(^^;)
こんな有様では、本当に介護者が必要な感じですな…(笑)
まぁ、加齢による衰えは誰にでもやって来ますから、
旅行は、体力があるうちに&頭がしっかりしているうちに、
悔いの無いように行っておくべきであると
しみじみ実感してしまいました…(^^;)