「離婚をしない三十の知恵 より良い家庭を築くために」(はてな年間100冊読書クラブ 36/100)

離婚をしない三十の知恵―より良い家庭を築くために (文藝書房新書)

離婚をしない三十の知恵―より良い家庭を築くために (文藝書房新書)

  • 異なったバックグラウンドを持つ人間同士、違いもありますね

家庭裁判所の調停委員の経験がある著者による、
実例を基にした、「離婚に至らないようにするための知恵」
をまとめた本ですね。全体を通した内容としては、
「生活環境など、異なった背景を持つ人間同士が
一緒に生活することになるため、色々と戸惑うこともあるが、
相手のことを尊重して、上手くやり繰りしていくことが必要」
という展開ですね。まぁ、ごくごく当たり前の内容という感じです。
また、昔の大家族における生活と比べ、
現代は家族の人数も少なく、
その結果として家庭内で築く人間関係が希薄になっており
我慢がきかずに相手の価値観が受け入れられない、
というケースも多いようです。
また、タイトルに反応して、離婚を決意してから
この本を手に取るのは後の祭りって感じですね…(^^;)
離婚など全く考えていない人でも、
些細な出来事の積み重ねから、離婚に至る可能性もあります。
「離婚に至らないように、あらかじめ目を通しておく」
という観点から、有効な内容であると思います。

  • 相手と、もっと話し合っておくことが必要

「夫婦間の暴力や暴言」など、
やむを得ないと思われる理由で離婚に至るケースもありますが、
「相手の言い方が気に入らない」、「欠点を非難する」
といった、些細なきっかけが積み重なった結果
ついに離婚に至る、という不幸なケースも多いようです。
こういった些細なきっかけが理由の場合は、
傷が浅いうちに、お互いで解決策を見出していれば
離婚という選択を選ばなくても良かった可能性も
高かった、というところですね。
個人的には、離婚に至らないようにするためには、
夫婦間で、もっとしっかり話し合っておく必要が
あるのではないかと思いました。
些細なことでも、実際に口に出さないと
鈍感な相手には伝わらない、ということもありますからね。
「相手が気づいてくれるのを待つ」では、
いつまでも気づいてくれないと、
その間にますます溜め込んでしまうことになりますから…