「家計・非常事態宣言 やってはいけない投資・借金・個人年金」(はてな年間100冊読書クラブ 30/100)
家計・非常事態宣言 やってはいけない投資・借金・個人年金 (朝日新書)
- 作者: 荻原博子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/08/10
- メディア: 新書
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- 投資に向かない時期ではあるのでしょうけど、批判ばかりでは…
現在の右肩下がりの経済状況を鑑みて、
「家計の非常事態」と位置づけ、主に
「現在は投資をするべき時期ではない。
お金を増やすよりも、節約をするべき」と説いている本ですね。
「投資の時期ではない」ということで、
投資信託や外貨預金、不動産など様々な「投資」について、
欠点を並べ、バッサリと切り捨てられていますね…(^^;)
書かれている内容は、確かに間違ってはいませんが
ただ切り捨てるばかりで、「代わりにこんな投資商品がお勧め」
といった建設的な見解は無かったですね。
「批判だけはする」、いわゆる評論家的な内容に
なってしまっていると思います…
まぁ、「給料は上がらない、加えて投資には向かない時期なので
お金は増えません。従って節約しましょう」
といった内容の結論になっていますから、
著者的には、お薦めの投資案件などは無いのでしょうけど…
- 若い世代には、もう夢も希望も無く…?
まぁ、現在すでに年金生活に入っている高齢者なら、
残りの寿命的にも(^^;)無理に投資を試みるよりは、
著者の言うように、「現金預金を持ち、節約に努めていく」、
という選択肢はありだと思います。
しかし、若い世代がこの本の内容を聞かされると、
正直なところ、夢も希望も無くなってしまいますよね…(^^;)
もう少し前向きな内容のほうが、読む甲斐はあるかな、
という感じですね。そういえば、「年金制度は頼みになるから、
投資で無理に増やす必要は無い」という内容も、
年金を沢山貰い逃げ出来る、今現代の老世代向けかな、
と思いますね。上記のような点で、個人的には
あまり実用的な内容の本では無かったかな、という感じです。
「こんな時代だからこそ」
前向きの内容を聞きたかったところですね。