「35歳からのリアル」（はてな年間100冊読書クラブ 20/100）

35歳からのリアル

• 「35歳からのリアル」、迫り来る危機

まさにこれが「35歳からのリアル」なのですよね‥
現代の三十代に向けて、今後の生活がどうなるのか、
「お金」や「家庭」、「仕事」といった面から
統計データなどを交えて解説していますね。
まぁ大体想像通りの内容ではありました。
お金の面では、「年功序列制度の崩壊に伴い
給料は上の世代ほどは上がらない」、
「年金も貰えるかどうかわからない」
「育児にはある程度のお金がかかる」といった感じで、
正直なところ、明るい話題は無いですな‥
我々三十代の多くが、将来に向けて閉塞感を抱いていることが
証明されたような感じですな‥
また、仕事の面では「35歳は転職への最終チャンス」
という内容も、実感出来る思いですね。
私も、最後のチャンスで転職について色々と考えたのですが、
最終的には見送ってしまいました‥その結果として、
本書にあるように、今の会社にしがみついて頑張るしか
もう選択肢がありませんからね‥

• 現状を認識した上で、将来を設計すること

もっとも本書では、厳しい将来に悲観することが目的ではなく、
そのような厳しい状況の中で、
「起業やマイホーム購入などの夢の実現」、
「子供を大学まで出す」ためにはどうすれば良いか、
必要なお金のため方、などが書かれていますね。
もちろん、お金を貯めるには、必要なら現在の生活レベルを
落とす必要が生じてきますね。そういった「現在必要なこと」を
改めて認識する点では、有効な内容であると思います。
「何を目指し、手に入れるのか」そのためには、
「何を諦める必要があるのか」といった選択が必要になる時期、
という感じでしょうか。もちろん誰でも、何も諦めずに
欲しいもの全てを手に入れたいところなのですが（笑）
それは出来ないのが、「今の35歳」なのですよね‥
財産設計の一つとして、「熟年夫婦では、パートナーに対して
疎ましく思っている割合が高い」というデータを示して
「いざお金が必要になったときに、
奥さんにヘソクリを出して貰えるように
普段から夫婦仲を良くしておくこと」という助言など、
まさにリアル過ぎる内容ですよね‥(^^;)