「「脱メタボ」に騙されるな!」(はてな年間100冊読書クラブ 11/100)

「脱メタボ」に騙されるな (新書y)

「脱メタボ」に騙されるな (新書y)

  • 「メタボ」は、国が医療費削減を目論んで仕掛けた政策

国民全体の健康志向もあり、
今ではすっかり定着化した感のある
メタボリックシンドローム」ですが、
本書では、その定義のありかたについて、
プロである著者が、疑問符を投げかけていますね。
「メタボ」の判断基準は、「男性に厳しすぎ、
女性には甘い、違和感のある基準」であると
世界各国からは疑問視されているそうです。
そういった内容から、「メタボ」は、
医療費削減を目論む国が仕掛けた策である、と断じていますね。
国(厚生労働省)や、医療関係の団体関係者に対して、
著者が厳しいツッコミをして、国や医療団体の関係者が
しどろもどろになったり、沈黙せざるを得ない様子が
描かれていて、著者の見解の裏づけになっていますね。

著者も医療のプロであるため、内容的には
素人には難しい内容も含まれていますが、
「メタボ」の概念が、医療費削減を図る国の意向に
沿った巧妙な仕掛けであることが、よく理解出来ました。
また、メタボ基準に異議を唱える根拠として、
データを基に、「メタボ基準ではなく、少し太めで
コレステロールも少し高めのほうが、長生きする」としています。
「本来なら健康の人が、メタボと判断されて
薬を引用することになるが、そちらのほうが危ない」
といった内容もありますね。
実は私も、コレステロールが少し高めなので(^^;)
本書の内容に、少々安心したりしてしまいました‥(笑)
幸か不幸か、今年の健康診断では、コレステロールは、
2次検査に引っかかったりはしなかったのですが‥