「平林都の接遇道2 極意編」(はてな年間100冊読書クラブ 100/100)

平林都の接遇道2<極意編>

平林都の接遇道2<極意編>

  • 「伝説のマナー講師」著者の講習は、気持ちが引き締まりそうです‥

「伝説のマナー講師」と呼ばれている著者が、
その接遇の極意を表現した本ですね。
読み始めてみると、著者のスパルタぶりが
伝わってくるような内容です‥(笑)
著者のマナー講習、入社式などが終わって
ホッとしている新入社員の気持ちが、著者の一声によって、
一気にビシッと引き締まりそうな様子が、目に浮かびますね‥(^^;)
まぁ、私も全く人のことは言えませんけど(笑)
少子化核家族の中で甘やかされて育って来た
今の若い人達は、接遇とかマナーって、苦手ですよね。
若い人達に限らず、お客様と接する業務に就いている人は
一読の価値があると思います。

  • 形でも大事ではありますけど‥

ただ、著者が接遇を身につけるきっかけとなったのは、
「母がおらず、親戚の叔母などに可愛がってもらうため」
とのことです。著者の接遇道は、自分が置かれた状況に対する
克服から始まった、という感じですね。
その点、気合が入りすぎて(気負いすぎて)
いるような面もうかがえましたね。
著者の講習では、「私は、豊かな時代に生まれ育った
あんたら(=新入社員)とは違うんやで!」
といった著者の思いが、伝わってきそうですな‥(笑)
また、「形なくして心は伝わらない」とのことですが、
確かに形も大事だとは思いますけど、
「相手にわかるパフォーマンス」など、
形にこだわり過ぎるのもどうなのかな、と思ったりもしました。
個人的には、「形は完璧に出来なくても、心は伝わる」と思います。
著者は関西人で、この本も関西弁口調で書かれているのですが、
「形や言葉に重きをおく」接遇は、
柔らかな言葉ながらも一見さんの受け入れは拒否する、
閉鎖的な京都の老舗を、思い出させたりしますね…