「レアメタル超入門 現代の山師が挑む魑魅魍魎の世界」(はてな年間100冊読書クラブ 93/100)

レアメタル超入門 (幻冬舎新書)

レアメタル超入門 (幻冬舎新書)

尖閣諸島問題で中国が日本に対する対抗措置として、
その輸出を中止したことで話題になった「レアメタル」、
本書はその「レアメタル」について、
レアメタルのトレーダーである著者が、
その商況などについて、語っている本ですね。
レアメタル」まさに希少資源であり、
その確保に向けて世界中で躍起になっていること、
及びその相場は乱降下する、生き馬の目を抜く世界であり
場合によっては証券市場のような投資術も
必要になることなどが、説明されていましたね。
相場が激しく動くことから、陰ではロスチャイルドのような
トレーダーの暗躍もあったようです。
そういえば、投機マネーがトウモロコシや小麦といった
穀物の価格をつり上げて問題になりましたが、
穀物に資金が流れる位ですから、希少価値のあるレアメタル
投機資金が流れるのも、考えてみればまぁ当たり前ですよね。

その他、レアメタルハイブリッド車に使われており、
トヨタが確保に躍起になっている、といった
レアメタル一般に関する内容の記事もありました。
しかし、この本で面白かったところは、
やっぱ、トレーダーとしての著者の活躍の内容ですね。
「トレーダー個人として、相性の合うレアメタル
相性の合わないレアメタルがある」といった記述など、
本職ならではの感想ではないでしょうか。
自分の知らないところで、世界は色々と
そして激しく動いているのだな、と実感しました。
当たり前のことですが、世の中には自分の知らないことが
まだまだ沢山あるのだな‥と思います。
そんな体験を求めて、私はこれからも
本を手に取っていくのでしょうね。