「脳で旅する日本のクオリア」(はてな年間100冊読書クラブ 86/100)
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/07/07
- メディア: 単行本
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- 読者一人一人の感性に、左右される内容かも…
脳化学学者として著名な著者が、
「日本の本質」が感じられる場所=クオリアを
旅した様子を綴った本ですね。
もっとも、茂木氏が自ら選び抜いたスポットではなく、
本書の基は雑誌の連載企画であり、
スケジュール等のお膳立ては、編集者がしたようですが…(^^;)
本書の内容である、「旅先で日本の本質、特質を探る」という内容は、
それぞれの人の感性に左右されるところがありますね。
そのため、読み進めてゆくに従って、
「感受性豊かな、著者の感性についていけない」と、
思われる可能性もあるかと思います。
- 「クオリア」の本質が、腑に落ちていないため…
普段から旅行好きな私にとっては、
本書に登場するスポットは
訪れたことのある場所も多かったです。
しかし、本書の主題である「クオリア」については、
理解や感覚が、出来ているとは言いづらいです。
そのため、本書に書かれている内容は、
「なんとなく雰囲気は理解できるかな」、
という感じですからね…(^^;)
旅行の経験が乏しい人にとっては、
あまり腑に落ちない内容かも、しれないですね。
「自分の(個性的な)感性に基づいて説明するのではなく、
証拠を示してもっと論理的に説明して欲しい」
という感想を抱くケースも、有り得るかもしれませんね。
ただ、著者はこれまで沢山の本を出版していますが、
その中の本と比べると、私にとっては比較的
取っつき易かった本ではあったと思います。