「プロ野球「戦力外通告」」(はてな年間100冊読書クラブ 77/100)

プロ野球「戦力外通告」 (新書y 232)

プロ野球「戦力外通告」 (新書y 232)

今年のプロ野球は、セ・リーグパ・リーグとも
シーズン終盤まで、激しい優勝争いを繰り広げていますね。
そしてシーズンが終わると、ドラフトを経て
新入団選手が華やかに発表される一方で、
戦力外通告」を受け、クビになる選手もいます。
この本では、そんな「戦力外通告」を受けた選手の
第2の人生を追いかけた本ですね。
戦力外通告を受けた選手が、再雇用を目指して
「トライアウト」を受験し、球団からの吉報を待つ様子は
TBSテレビの「バース・デイ」で毎年放送されていますね。
プロ野球ファンには、お馴染みの番組かと思います。
この本では、トライアウトが終了して、
日本のプロ野球球団からは、再雇用の道を断たれた選手が、
「第二の人生」を歩んでいる様子を、取り上げていますね。

  • 皆野球が好きで、海外に活躍の場を求めたり、指導者になったり

実績を残していた選手(この本に取り上げられている例では、
野口茂樹吉岡雄二選手)、高校野球で輝きながらも
プロでは芽が出なかった選手(同、川口知也・正田樹選手)
といった感じで、プロ野球選手になることが
出来ただけあって、どの選手にも輝かしい過去がありますね。
そういった選手が戦力外通告を受けるのですが、
やっぱ野球を諦めきれない選手が多いようです。
吉岡・正田選手は海外(野球後進国)に活躍の場を求め、
川口選手は女子野球の指導者になったりしていますね。
戦力外通告という、厳しい仕打ちを受けても
どの選手も野球が好きなのだな、と思いました。
もっとも中には、野球からは足を洗って
競馬に関する会社を経営している、
別の道を歩んでいる選手もいますけど。

  • 選手は、「クビになる順番」が、自覚出来ているようですね…

また、選手達は、周りの選手との能力比較などから、
「今年は(自分が)クビになりそうだ」ということが、
予感出来ていたりするそうですね。
このあたりはさすがはプロ、お互いの能力の
見極めが出来ている、といった感じでしょうか。
そのため、戦力外通告を受けた時は、
「何で俺が」というよりも「やっぱり来たか」といった
感想を抱いた選手が、多かったようですね。