「舛添メモ 厚労官僚との闘い752日」(はてな年間100冊読書クラブ 70/100)

舛添メモ 厚労官僚との闘い752日

舛添メモ 厚労官僚との闘い752日

政権交代前の自民党政権で、
安倍・福田・麻生の三内閣の厚生労働大臣として
奮闘していた舛添洋一さんが、
その大臣在任時代に書き記していた
メモを基に構成した本ですね。
消えた年金問題」、「薬害C型肝炎問題」に加え
新型インフルエンザ」も発生して、
多忙な毎日を余儀なくされていたことが、うかがえますね。
真夜中に会見する可能性があることも鑑みて、
夕方家に帰ったタイミングで、髭をそったりしていたそうです。
こんなエピソードからも、大臣職の多忙さが見えますね。
また、入れ替わりの激しい大臣のことを侮って、
官僚が大臣の言うことを聞かず、やりたい放題といった
エピソードも掲載されています。
これを見ると、現在民主党内閣が取り組んでいる、
「官僚支配の打破」は必要だなと思いますね。
もっとも、与党経験の無い議員が多い民主党は、
結局、官僚支配に取り込まれてしまっている感がありますけど‥

  • 自民党を離党したのは、惜しいなぁ‥と思います

また、大臣時代に散々追及された、
長妻昭・元厚生労働大臣に対する恨み節もあったりしますね‥(笑)
長妻さんが、質問を提出する時間が遅いため、
質問の答えの作成に徹夜で取り掛かる必要が
あったりしたそうです。その長妻さんに対する、
厚生労働大臣業務の引継ぎの様子も、
取り上げられていたりしますね。
舛添さんが、厚生労働大臣時代は
次から次へと発生する課題の解決に追われて
休む間もなく全力で駆け抜けていた、という感じでしょうか。
この本を読むと、その仕事ぶりは見事だな、と思います。
そんな舛添さん、自民党に残っていれば、
次期自民党総裁から総理大臣への芽もあったかと思いますけど、
自民党民主党の離党議員で構成された、
「政策無き野合集団」改革クラブと合流してしまったのは、
個人的にはすごく残念、という感じですね…