「自分の品格 ぶれない生き方、ゆるぎない自信」(はてな年間100冊読書クラブ 65/100)

自分の品格―ぶれない生き方、ゆるぎない自信

自分の品格―ぶれない生き方、ゆるぎない自信

  • 「右寄り」な著者の本を、手にしたのは久しぶりです‥(笑)

少し前に流行った「品格本」の1冊、という感じですね。
著者の渡部昇一さんについては、
自己啓発本のラインナップが中心である「知的生きかた文庫」で
外国の自己啓発書の翻訳本を、昔はよく読んだ記憶があります。
しかし、渡部さんご本人については、いわゆる、
「思想がかなり右寄りの方」だな、という感じがしていました。
そのため、最近はその著書からも遠ざかっていました。
この本は、久しぶりに手に取った渡部さんの本、という感じですね。
タイトル的には、普通の自己啓発本のような感があるのですが、
例にあげられているのが、幕末から明治時代に活躍した
歴史上の人物なのですね。このあたりは、
「古き良き日本」を重視する、右寄りの著者ならではの持論の展開、
という感じがしてしまいました‥(^^;)もっとも、
激動の幕末の時代を生きて、名を残した人というのは
確かに立派な業績を残しており、素晴らしいな、とは思います。

  • やっぱ、「愛国心」や「日本人のプライド」といったものが、見え隠れして‥

ただ、歴史上の人物は、既に「伝記」てきな位置づけという感があり、
「伝記に残るような人物は、素晴らしいのが当たり前」という感じがして
あまり親近感がわかないですな‥(^^;)
まぁ、著者の持論でもある、多くの現代の日本人が無くしてしまった
愛国心」や「日本人のプライド」、そういうものを
幕末・明治の日本人が持っているため、
著者はこの時期に活躍した人物を、取り上げているのでしょうけど。
ちなみに、著者が本書で主張する「品格ある人」は、
「プライドが高い」としていますね。
現代とは違う「激動の時代」の「歴史上の人物」、
その人物を見習えと言われても、
それは少し違うのでは無いかな‥という思いが
最後まで拭えなかったかな、という感じですね。