「知らないと怖い血管の話 心筋梗塞、脳卒中はなぜ突然起きる?」(はてな年間100冊読書クラブ 38/100)

知らないと怖い血管の話 (PHPサイエンス・ワールド新書)

知らないと怖い血管の話 (PHPサイエンス・ワールド新書)

  • 血管を健康な状態に保つことが、重要

標題の通り、人間の重要な臓器であり
また脳卒中心筋梗塞などの、様々な病気の原因にもなる
血管について、その道の権威である著者が、解説している本ですね。
血管に塊が出来て、血管が狭くなると危険、
という話は聞いていましたが、
「その塊が破裂して、傷を癒そうとするために
白血球や血小板が集結して(血栓)、
その結果として血管が詰まってしまう」
という仕組みは、今回はじめて知りました。
白血球や血小板が集結すると、
傷口がふさがってばい菌の侵入を防ぐという、
これは人間の治癒の仕組みです。
しかしそれが、悪い方向に働いてしまうケースも、あるのですね。
また、脳卒中心筋梗塞は、脳や心臓の病気ではなく、
「脳や心臓と繋がっている、血管が詰まることによって
発生してしまう」病気なのですね。このことからも、
血管を健康な状態に保つことの重要性が、理解出来ますね。

血管を健康に保つためには、
血管を硬化させないようにすることが必要ですね。
塩の取りすぎを回避すること、生活習慣を改善すること、
また体質もあるため、その場合は降圧薬を服用することが
必要であるとしていますね。
高血圧や動脈硬化などは、生活習慣病と言われていますが、
脳卒中になると後遺症で寝たきり、といったケースも聞きます。
生活習慣病を回避するために、
血管を正常に・健康に保つことの重要性が
この本を読んで理解出来た、という感じですね。
ただ怖いのは、血管は肝臓と並ぶサイレントキラーである、
というところでしょうか。自覚症状が無くてなかなか気づかないため、
日々健康に留意することが必要、という感じですね。