「「文系・大卒・30歳以上」がクビになる 大失業時代を生き抜く発想法」(はてな年間100冊読書クラブ 26/100)

「文系・大卒・30歳以上」がクビになる―大失業時代を生き抜く発想法 (新潮新書)

「文系・大卒・30歳以上」がクビになる―大失業時代を生き抜く発想法 (新潮新書)

  • 次なるリストラは、事務職ホワイトカラー

なかなか刺激的な、タイトルの本ですね。
この3項目全てにあてはまる(笑)私にとっては、
他人事ではないという感じで、
この本を手にとって読み始めてみました。
「製造業のブルーカラーは、雇用の非正規化によって、
流動化が可能になった。次に流動化の対象になるのは、
事務職のホワイトカラーだ」、
という感じの持論を展開していますね。
確かに事務職(内勤)のホワイトカラーは、
事務職の中でも営業職あたりとは違って、
自ら売上を生み出している訳ではありません。
そして、ISOなど、様々な管理系の業務を「作り出し」、
自らの地位保全を図っている、
ホワイトカラーがリストラの対象になる、
というものですね。まぁ確かに、
事務職ホワイトカラーの自分が見ても、
不要不急というか、必要無さそうな仕事が多くあるなぁ…
という感じはしてしまいますね…(笑)

  • 転職が難しい、ホワイトカラー

まぁ確かに、ホワイトカラーの業務は、
その会社に特化されているという感があり、
他社に転職してそのまま通用するかとなると、
残念ながらNoと言わざるを得ないですね。
その点で、私もホワイトカラーとして、
「自分だけは大丈夫」という根拠の無い思い込みは無く、
危機感は持っていたりします。
著者の言う、自らのスキルアップを考えて
研鑽に励むべきという考え方は、私も賛成ですが
自己啓発は怠らないようにしています。)
しかし、事務職ホワイトカラーが、
介護職などの今後需要が見込まれる職業に転職する、
というのは、ちょっと非現実的かな、と思います。
介護職は、体力勝負のブルーカラー系業務であり、
今まで体を使っていない、事務職ホワイトカラーには
務まるとは思えないですね…(笑)
また、介護職の現在の安い賃金も、
介護職への転職が進まない一因ではないかと思います。
職に就く人々が、自らのの仕事に誇りを持てるような、
そんなレベルの収入が保証出来たら、と思いますね。