「頑固力 ブレないリーダー哲学」(はてな年間100冊読書クラブ 22/100)

  • 08年のV逸時に、書かれていた本

プロ野球の前阪神監督・現オリックス監督である
岡田彰布監督の著書ですね。
08年、優勝を目前にしていた阪神
最後の最後で巨人に優勝をさらわれ、
岡田監督は球団からの慰留を振り切って、辞任します。
そのタイミングで出版された、本のようですね。
そのため、今読むのは旬を逃している格好になりますな…
阪神監督時代には1度優勝しているなど、
まだ、名将の名を不動にしたとは言えないものの(笑)、
決してダメ監督では無い岡田監督、その岡田監督の
指揮官としての心得などが、書かれていたりします。

  • 岡田監督の、監督観がうかがえますね

岡田監督といえば、阪神タイガースの勝利の方程式であった
JFKの確立があります。その、藤川球児投手の
先発適性の無さを見抜いて抑えに回したことや、
「みすみす相手に1アウトを与える」
バントは好きではない、といった内容が書かれていますね。
人気選手だけど怪我が多かった、
濱中治選手をトレードに出す時には、
当時の阪神の弱点を埋める選手として、
平野恵一選手の獲得を望んだそうですね。
昔の巨人のように(笑)一塁手ばかり獲得して
飼い殺するとか、そういった行動は嫌うようですね。
同世代の、巨人・原辰徳監督や、中日・落合博満監督とは
一線を画しているところが、うかがえたりしますね。

  • 野村監督との関係は、あまり良くなくて…(^^;)

面白かったのは、阪神2軍監督時代の
野村克也監督と星野仙一監督についての記載ですね。
野村監督からは「岡田は何を考えているかわからん」
と言われたりしたこともあったりして、
野村監督との関係は、良好ではなかったようですね…(笑)
「2軍監督として、きちんと1軍に選手は送り出したのだが…」
といったボヤキもあります…(^^;)
一方、星野監督については、
星野監督の辞任前から後継指名を受けていたことなどの
エピソードが書かれていて、良好な関係であったようですね。
そんな裏話は、現役時代の掛布雅之さんとの
エピソードもあったりしますね。
現役時代、掛布さんと岡田さんは
仲が悪かったと言われていますが、
「確かに一緒に飲みに行ったりはしないけれど、
仲は悪くはなかった」といった様子が語られています。

  • 幼少の頃から阪神に縁、「タイガース愛」

岡田さん本人の、自伝のような部分もありますね。
幼少の頃は、野球をお父さんに鍛えられ、
阪神タイガースの選手と、野球の練習もしたそうですね。
まさに阪神一筋の人生、「タイガース愛」が語られています。
岡田さん、現役時代末期は阪神を追い出され、
オリックスに移籍していますね。
その縁で、今はオリックスバファローズの監督を
務めていたりします。しかし、幼少の頃から
阪神に縁があったこともあったりして、
阪神に対する思い入れは、かなり強いものがあるようですね。
そんな「タイガース愛」を持っている岡田さんには、
また、阪神の監督に戻って来て貰いたい、
といった感じがしますね。是非とも、
08年のリベンジを果たして貰いたいものです。