「「自分だまし」の心理学」(はてな年間100冊読書クラブ 19/100)

「自分だまし」の心理学

「自分だまし」の心理学

  • 「自分だまし」=「自己愛」

本書のタイトルにある「自分だまし」とは、
いわば「自己愛」といった感じでしょうか。
「自分が平均以上である」と思う人が7割を超えるなど、
人は誰しも自分が可愛い「自己愛」の性質を持っています。
(従って、普通の人は、「他人評価よりも自己評価が高い」ですね。
「自己評価と他人評価が一致」していたのは、
自己評価が低い、「うつ病患者」だそうです…(^^;)
そして、「自分にとって都合の良い情報だけを選択して、
都合の悪い情報は歪め、自分を守り励ましている」、という感じです。
その性質を、本書では「自分だまし」としていますね。
「だまし」という表現が、少々悪く聞こえますけど、
人間の心理を上手く説明している本かと思います。

  • 騙し騙される自分に、気づくこと

そのため、「だまし」は周りにありふれており、
上手く付き合っていく必要がある、としていますね。
そして、「騙し騙される自分」に気づくことが出来れば、
精神的に強くなれる、という感じですね。
もっとも、あまりに自分を騙して、ポジティブになり過ぎると、
「自己中」と思われる可能性も、あるそうですけど…(笑)
ちなみに日本人は、一般的に謙虚に自己を卑下してしまうため、
騙すことは、あまり得意ではないようですね…(^^;)
私自身は、おそらく自己愛が強いほうなので(笑)
「良いことしか見ない」といった、
自分騙しのテクニックは、得意かなと思います。
むしろ少々騙し過ぎて自信過剰かも、
なんて思ってしまったりも、していますけど…(笑)
そして、いわゆる「おたく」の人達は、
積極的に騙され、そのシチュエーションを楽しむことが出来ている
いわば「だましリテラシーの達人」だそうですね…(笑)