「1分間をムダにしない技術」(はてな年間100冊読書クラブ 18/100)

1分間をムダにしない技術 (PHP新書)

1分間をムダにしない技術 (PHP新書)

  • 時間の効率的な使い方に目覚めたのは、受験生の時

医者、大学教授の職を掛け持ちしながら
本書のような著作をこなし、そして映画まで撮る
「6つの仕事を抱えている」と豪語する多忙な著者が、
「効率的に時間を使うようにする方法」
を解説した本ですね。受験勉強法でも有名な著者が、
時間の効率的な使い方を心がけるようになったのは、
受験生時代からだったそうですね。灘高校時代に
「映画も見たい、しかし受験勉強もしなければいけない」
というジレンマに陥り、両立する方法として、著者の持論である、
「数学は、模範解答を丸暗記する」が生まれたようです。
このあたりの、著者流の受験勉強のコツは、
受験生には参考になるのではないでしょうか。
著者の和田秀樹さんの本は、何冊も読んだ記憶がありますが、
著者自身の受験生生活について触れてある内容は、
はじめて見たかな…と思います。
私はもう受験生ではありませんが(苦笑)
受験勉強のテクニックが応用出来る
各種資格試験の勉強の際には、参考にしたいと思います。

  • 「時間レコーディング」を行い、時間を効率的に使用する

著者が推奨する、時間を効率的に使う方法としては、
食べたものを全て記録して、食生活を見直す
レコーディング・ダイエット」の手法を取り入れた
「時間レコーディング」ですね。
例えば、テレビで次の番組が始まるまでの時間など、
「無駄に使っている時間を洗い出して記録することにより、
無駄であることを自覚して、時間の使い方を見直すようになり、
時間を有効に使えるようになる」というものです。
見直す方法の一つである、例えばタクシーを利用するなどして
「お金を使って時間を作る」という手法は、
医者でもあるお金持ちの著者ならではの持論、という感じですね。
そういえば勝間和代さんも、「煩雑さを防ぐため、
手持ちの切手の種類は限定する。切手を貼る際は、
料金オーバーになることを厭わない」としていましたね。
これらの行為、一般市民なら勿体無いと思うはずですけど…

  • 生活のための時間や、娯楽の時間は削らない

また、「老後よりも今を大切に、楽しいことを先にする」
というのは、確かにそのほうが有意義ですよね。
老後にお金を溜め込んでも、健康に不自由したりして
思うように使えなくなってしまったりしますから…
著者は、「1分間を無駄にしない」と言いつつも、
生きるための時間(睡眠など)や娯楽の時間は削らずに、
無駄な時間だけを削るべき、と提案しています。
確かに、睡眠や娯楽の時間を削ると、
人によっては体調を崩してしまう可能性がありますからね。
「無理をせずに、時間を生み出す」手法、
といった感じでしょうか。