「考えることで人生は変えられる」(はてな年間100冊読書クラブ 15/100)

考えることで人生は変えられる

考えることで人生は変えられる

  • 戦争を体験した世代は、粘り強さを持っていますね

著者が、自身の「七転び八起き」の人生を語った本ですね。
著者の名前に心当たりは無かったのですが(笑)
関西を中心とした中堅スーパー・ライフの
清水信次会長の弟さんとのことです。
著者は幼少の頃に戦争を体験し、空襲にも遭遇しています。
戦争を体験した世代は、戦後世代と違って
「簡単には諦めない」粘り強さを持っている方が多いですね。
それだけ、戦争が極減の状況であった、
ということなのでしょうけど。
また、著者は小さい頃は悪ガキだったようですが(笑)
母や兄が必死になって働いている様子を見たりして、
次第に改心するようになったようですね。
親達の姿を見て、何事においても自分本位の姿勢はダメであり、
「社会の中で生きる・生かされている」ということを実感しています。
親の姿は、子供の良い手本になっているんだな、と改めて実感しました。
最近は、親が子を虐待する事件が増えていますけど、
そんな親では、とても子供の手本にはなり得ませんね。
親の意義というものも、大きく変わってしまったなと実感します。

  • 兄との確執で社長を解任、立ち直って別の会社を設立、上場

スーパー「ライフ」は、実質的には著者が立ち上げたようなのですが、
途中で兄のクーデターにより、著者は会社を去ることを余儀なくされます。
その後、別の会社を立ち上げて、最終的にはこの会社を上場させますね。
社長解任というどん底の状況から、立ち直って新しい会社を興し
その会社を上場させるまで成長させる、といった感じで
まさに「七転び八起き」の人生って感じですね。
著者は、兄との仲違いにより、自ら築いてきた会社を
心ならずも去らなければならなくなったりしており、
その人生は必ずしも順風満帆とはいえません。
しかし、それだけに、苦労を経験してきた方の言葉には、
重みというものが、感じられますね。