「日本地図のたのしみ」(はてな年間100冊読書クラブ 9/100)

日本地図のたのしみ

日本地図のたのしみ

  • 地図に精通する著者が、地図を読み解く楽しみを解説

地図に詳しい著者が、
地図を「読み解く」楽しみを解説している本ですね。
一見単調に見えてしまう地図ですが、
読み解いていくと、色々なことが解るのですね。
まぁ、私をはじめとする多くの一般の読者は、
著者の地図の読み解きの流れに、ついていけずに、
この本を読み進める手が、
しばし止まりがちになってしまうと思いますけど…(^^;)

  • 入り組んだ境界線、戦時中は軍事施設は非表示に…

例えば、入り組んでいる市町村の境界線から、
河川工事が終わる前の、昔の川の流れが想像できます。
また、戦時中の地図は、軍事施設が非表示とされたため、
不自然な表示になっていますが、その解説があったりしますね。
もっとも、真実を伝えたい地図作成者の意地(笑)もあり、
軍事施設が非表示になっている場所には
「あまりに不自然、何かがある」と
想像出来るようになっていたそうですね…(^^;)
そのため、米軍も地図上の「不自然に見える場所」を
狙い撃ちにしたとか…(笑)
また、小学生?以来ご無沙汰って感じの
地図記号」ですが、実は時代の変遷にあわせて、
統廃合が進んだりしているようですね。
この情報は、私にとっては初耳でした。
記号の種類が減少して、簡潔化されて解りやすくなった反面、
地図に詳しい著者にとっては、単純化されてしまうと
物足りなくなってしまったようですね…(^^;)