「「夜のオンナ」の経済白書 世界同時不況と「夜のビジネス」」(はてな年間100冊読書クラブ 8/100)

  • 世界の「夜のビジネス」について、まとめた本

世界の、いわゆる「夜のビジネス」について、まとめた一冊ですね。
「夜のビジネス」は、アングラ的な要素が多く、
公式な統計データとか、存在していないと思います。
そんな状況下で、よくまとめたものですね…(笑)
ある意味、貴重な内容ではないでしょうか。
まぁ、「夜のビジネス」について詳しくなったところで、
ビジネスパーソン的に、仕事の役に立つかとなると、
非常に微妙ではあると思いますが…(笑)

  • 経済格差と貧困、闇勢力の暗躍…様々な問題が内包しています

ただ、エロ的な要素とは関係無く、
本書は、なかなか興味深い内容ではありましたね。
発展途上国と先進国の経済格差があるため、
先進国の男性が、途上国に売春に出掛けています。
一方途上国では、貧困や男性優位社会のため
生活のために、女性が売春に走らざるを得ない現状があります。
売春には、人身売買や児童買春、HIV感染といった問題がついて回り、
また、マフィアなどの闇勢力の暗躍もありますね。
売春に関しては、世界でも違法な国と合法な国に分かれていることます。
違法な国では男性の性欲が少ないかというと
そうはならないので(笑)、日本のような違法な国では、
地下に潜り、闇勢力が暗躍してしまいます。
一方で合法な国は、売春を国の管理下に置くことにより、
売春婦の保護を、一つの目的にしているようですね。

  • 「売春を合法化」し、「セックス税」を導入して、売春婦の保護を…

著者は、売春婦の保護を目的にして、
「売春を合法化」し、「セックス税」の創設を提唱していますね。
もちろん、「税」は「商的な性行為」が対象となっており、
夫婦間のセックスは対象外ですけど…(笑)また、合法化により、
人身売買による売春の禁止も、目的にしているようです。
そういえば、「日本は、人身売買に対する規制が十分ではない」
といった指摘が、どこかの国際機関からあったようですね…
税金導入の主旨は、「売春を禁止しても、地下に潜るだけだから、
思い切って合法化して、管理出来るようにする」といった感じですね。
まぁ、フェミニスト団体あたりからは
抗議があがりそうな、内容ではありますよね…(笑)