「日本を貶めた10人の売国政治家」(はてな年間100冊読書クラブ 4/100)

日本を貶めた10人の売国政治家 (幻冬舎新書)

日本を貶めた10人の売国政治家 (幻冬舎新書)

  • 右翼的論調が強いですが、「売国政治家」ベスト10を選出

学者や言論人へのアンケートを元に、
国家のためにならない、「売国政治家」10人を選び出した本ですね。
もちろん、なぜ選出されたのか、その理由も示されていますね。
全体的に、産経新聞的な論調であり(笑)、
右翼的な傾向が強い内容になっていますね。
つまり、太平洋戦争の認識や、靖国神社参拝問題について、
国益を損なう所業を行った政治家が、上位にランクインしています。
そのため、本書は、人を選ぶ本になっているかと思います。
受け入れられない人にとっては、論外の本でしょうね(笑)
自民党の穏健派「ハト派」と言われていた
河野洋平さんが1位、旧社会党村山富市さんが2位、
といったランキングになっていますね。

  • 過去の「売国政治家」についても、知りたかったところです

ただ、「まだ存命の政治家」を対象にしているため、
小泉純一郎福田康夫の両元首相など、
登場するのは、最近の政治家が中心になっていますね。
小泉元首相や竹中平蔵氏の、「国益を損なう罪状」は
アメリカの言いなりになり、郵政民営化等を進めたこと等)
まだ我々の記憶にも新しいところです。
個人的には、過去の(=既に死んでしまった)
政治家の罪状も、知りたかったところですね。
「あまり知られていないけど、この政治家は実は
とんでもないことをしていた…」など。

  • 日本の「国益を高める」政治家はどこに…?

しかし、こうして見てみると、
「日本の国益を高めた政治家・首相」は、
日本にはほとんどいない、という事実に
暗澹とした気分にさせられてしまいますね…
日本は(日本の政治家は)外交音痴と言われていますけど、
経済大国になっても、外交の場では存在感が無いのは、
本書に登場するような「売国政治家」達が
安易に諸外国(中国・韓国中心)に、妥協や謝罪を行い
日本の国益を損ねているのが原因だな、と実感しました。
本書の「売国政治家」10人に、最近の首相経験者が
ほとんど全て登場してしまいますからね…