昨日の「潜入!リアルスコープ」(12/21放送分)

  • 「ダイソン」の工場では、様々な耐久試験が

通常は土曜夜(深夜)に放送されている、
リアルスコープ」ですが、昨日はスペシャル版が放送されましたね。
今回は、世界の様々な工場に潜入する内容でしたね。
私はメーカー勤務なので、海外の製造工場に出張した経験もあります。
海外製造工場の人海戦術的な様子を見ていると、
いずこも変わらないのだな…と改めて実感しました(^^;)
海外(途上国)に置かれている製造工場というと、
「コスト削減が最大の目的」という印象が強いです。
しかし、掃除機メーカー「ダイソン」のマレーシア工場は、
少し異彩を放っている感がありましたね。
掃除機の主機能である吸引力のチェックはもちろん、
家の柱にぶつけたり、コードが引っ張られたりといった、
様々な使われ方に対応した、耐久試験がひたすら行われていましたね。
最近の電化製品は、「昔より安くなったものの、
耐久性は落ちた。壊れた時の修理代金が高いため、実質使い捨て」
といった印象が強いです。しかし、そんな最近の傾向に
一石を投じるような「ダイソン」の生産ポリシーって感じですね。

  • 衣料品製造は、意外に手作業が多く

個人的に興味深かったのは、
バングラデシュの衣料品製造の様子ですね。
同じ服を機械で大量生産しているのかと思いきや、
意外と手作業が多いのですね。
Tシャツの柄つけ、何枚も重ね切りする生地の裁断、
そして首周りや袖など、各部分は分担して、
主に手作業で作成されているようです。
塗料の色を混ぜ合わせる作業者が、
作業者の中では一番高給取りだそうですね。
ベテランならではの腕前で、
色見本と同じ色を作り出していましたけど、
これも手作業なのですね。
機械的に出来そうな工程に思えるため、
少々意外な感がありました。
そして、最後の品質チェックで「縫い目が曲がっている」
などの理由でチェックが通らないと、
その工程の担当者は、減俸になるそうですね…

  • 工場の昼食は、毎日カレー

衣料品も安くなっており、「1シーズン着たら使い捨て」
ということが珍しくなくなりました。
しかし、激安衣料品といえども、
これだけの人が関わって作られていることを考えると、
大切に着ていきたいな、と実感しました。
バングラデシュは、昔から衣料品産業が盛んなところでとのこと。
そのため、現在でも衣料品生産の中心地となっているようです。
サリーなどで着飾った若い女性の様子などを見ていると、
昔から衣料品生産が盛んであるという事実も
腑に落ちる感じがしますね。
そして、バングラデシュの工場で出される昼食は、
「一週間ずっと、毎日カレー」とのことです。
工場で働く工員は、朝食もカレーとか(笑)
さすがはインドの隣国って感じですな。
バングラデシュやインドに出向する人は、
カレー好きではないと、勤まらなさそうですね…(笑)

激安商品として、「100円カニ缶」の紹介もありましたね。
さすがに100円なので、もちろんタラバガニや
ズワイガニではありませんが…(笑)
タイにあるこちらの工場も、まさに人海戦術って感じですね。
カニの身を殻からほじくり出すのは、
確かに機械化は難しそうです。おばさん従業員達が
毎日ひたすらほじくり出す作業をしている、という感じですね。
一日ひたすらほじくり出し作業、私だったら
気が狂いそうになってしまうかも…(笑)
しかし、カニの身を缶に詰める作業も、意外と手作業でしたね。
グラム数も決まっているため、機械化出来そうですけどね。