「ワンダーワンダー」(11/13放送分)

13日の土曜日に放送された、NHKの「ワンダーワンダー」は、
アリューシャン列島の海上に、海鳥や鯨が大量に集まる
アリューシャンマジック」の放送でしたね。
アリューシャンマジック」とは、以下のような現象ですね。
もともと潮の流れが速い、島と島との狭い海峡ですが、
流れが速さを増すと、渦巻きが発生します。
その渦巻きによって、海底の栄養分が
海面近くに吹き上げられます。栄養分が増えると、
まず最初に植物プランクトン、次いで
動物プランクトン(オキアミ)が大量発生します。
その「オキアミ」を餌としている海鳥や鯨が、
大量に集まる現象が、この「アリューシャンマジック」ですね。
数千万の海鳥、500頭の鯨が集結して、
海面が一面海鳥で埋め尽くされる、
凄い光景が展開されていました。

  • 海鳥は、はるか彼方からやって来るのですね

海鳥は、はるか彼方のオーストラリアから、
鯨は赤道付近から、はるばる北極に近い
アリューシャン列島にやって来るそうですね。
生態系というのは、地球規模のダイナミックなものなのだな、
と実感しました。この海鳥は、体は大きくないのですが、
10キロ先を見る事が出来、2キロ先の音を聞く事が出来るそうですね。
さすがは、地球を股にかけて移動するだけはありますね。
同時に「人間の能力って、頭脳以外は大したことはないのだな」
と改めて実感してしまいました‥(^^;)

  • 海鳥とニシンの協同作戦も

また、海鳥は、鳴くことによってオキアミの存在を
海中のニシンの群れに教えます。ニシンはその見返りとして、
海中のオキアミを海面近くに追い詰め、
海鳥が取り易いようにしている、協力関係があるそうですね。
オキアミを餌にしている両者、普通なら
餌の争奪戦とかありそうですけど、なかなか面白いなと思いました。
もっとも、協同で捕捉されるオキアミは、災難ですけどね。
オキアミは、鯨の巨大な口で、丸ごと飲みこまれたりもしていましたね。
その巨体ぶりが「海の帝王」という感じのある鯨なら
食物連鎖の頂点に立って、どんな魚でも食べ放題(笑)
かと思っていましたけど、意外にも動物プランクトンを
餌にしているのですね。