「探訪 日本の歴史街道」(はてな年間100冊読書クラブ 94/100)

探訪 日本の歴史街道

探訪 日本の歴史街道

日本の「街道」に、焦点をあてた本ですね。
まずは、江戸時代に整備された「五街道」、
その五街道の宿場や道中にまつわるお話などが
取り上げられていますね。
東海道では、有名な大井川の川止めや、
新居関の場所が地震によって移動したこと
(この地震は、それまで淡水湖であった浜名湖
海と繋がったことも、関係しているそうです)
日光街道と徳川家の関係、
(跡継ぎの件で、日光に祀られた徳川家康
深く感謝していた、三大将軍の徳川家光が、
日光参拝の頻度は圧倒的に多かったそうですね。
その後は、財政難もあって、参拝数は減ったようですね。)
日光といえば、朝廷が日光に遣わす、
日光例弊使が通る街道も紹介されていたりしますね。

  • 街道は、戦争でも大きな役割を

街道は、移動に便利だけあって、
戦争でも大きな役割を果たしたようです。
「いざ鎌倉」として、鎌倉幕府を守るために
整備された筈の鎌倉街道は、
幕末に新田義貞鎌倉幕府を攻め滅ぼす際にも
活用されたようですね…(^^;)
便利にするのも良し悪し、といったところでしょうか。
その他、戦争で使われた街道としては、
武田信玄が上洛・三方ヶ原の戦いに使った秋葉街道や、
足利尊氏明智光秀が京都を攻める際に使った
丹波街道などが、取り上げられていますね。
街道が、日本史の中で果たした役割は、
意外と大きなものがあったんだな、と実感しました。
まぁ、現代でも、歴史を変えるとまではいかずとも、
道路が、地域の発展等に果す役割は大きいですからね。
漂泊の思いがやまなかったのは、今も昔も同じなのかな…(笑)