「自己プロデュース力 自分を演出できるひとは成功する」(はてな年間100冊読書クラブ 90/100)

自己プロデュース力

自己プロデュース力

  • 「自らの能力をアピールする」能力

「自己プロデュース力」とは、自分の能力自体ではなく、
その能力をアピールする能力、のことですね。
能力を持っていても、その能力を発揮する機会に恵まれなければ、
宝の持ち腐れになってしまいます。
本書では、モハメド・アリ美輪明宏ガンジーチャップリン
「自己プロデュース力」が優れていた4人を取り上げて、
彼らの事例から学んでみよう、とする感じで書かれていますね。
モハメド・アリの例は、自己プロデュースというよりは、
試合に勝つための作戦といった感じが強いですね。
例えば、対戦相手を油断・挑発させたりとか。
まぁ、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という言葉を
体現したような試合っぷり、ではありましたけど。

  • 「誰にも負けないポジション」の確保に成功した、美輪明宏

一番面白かったのは、美輪明宏のストーリーでしたね。
実の親に家を追い出される、という苦難を味わいながらも、
どん底から這い上がって、「誰にも真似出来ないポジション」の
確率に成功していますね。これは、芸能界で生き残っていくための
セルフプロデュースに成功した例かと思います。
ガンジー、個人的には貧民層の出身かと思っていましたけど(^^;)
イギリスに留学経験があり、弁護士でもあり、
お金持ちで頭も良かったんですね。ガンジーは、自らの活動において、
「非暴力」という印象を、セルフプロデュースすることに成功しています。
そして植民地支配を続けようとするイギリスに対しては、
アメリ独立運動ボストン茶会事件を思い出させるなどして、
独立活動を成功に導いていますね。
最終的には、自己プロデュースというよりは、
「目標を実現する」実行力に長けていた、という感じでしょうか。