「世界の凄腕ビジネスマンと渡り合う日本人弁護士の 負けない議論術」(はてな年間100冊読書クラブ 87/100)

  • 相手と「Win-Win」の関係を築く、議論をすること

ニューヨークで活躍する弁護士が、
そのアメリカ流の議論の経験を元にして、
「負けない議論術」というか、
議論をまとめて解決に導く方法を、記した本ですね。
「相手の主張に対する、反論の方法
(賛成しながらも、別の意見を述べる)」
「自分にとって有利な前例を引き合いに出す」
といった内容があります。
日本でも通常使われている手法である、
「松竹梅の3種の案を用意して、
相手に採用して貰いたい案を竹(真ん中)にする」
といった内容もありますね。
なるほど、この本に書かれている内容を理解して、
しっかり見に付ける事が出来れば、
議論は上手くなりそうですね。
「負けない」とはいえ、相手を打ち負かしてしまうと、
議論後にしこりが残ってしまいます。
議論の相手と「Win-Win」の関係を築くことが
重要であるとしていますね。

  • アメリカ流議論の総決算が、大統領選挙

そして、アメリカ流議論の総決算、という位置づけの
アメリカの大統領選挙では、本書に書かれている、
アメリカ流の議論のエッセンスが凝縮されている、としていますね。
例えば、意見の異なる対立候補への反論の手法や
選挙後、敗戦を潔く受け入れて、当選候補に協力する姿勢などに
議論の上手さが見られるとの事です。
もっとも、中には議論の対応に失敗して、
支持を失う候補の例も、挙げられていますが‥(^^;)
まぁ当たり前のことですけど、議論に際しては、
感情的にならずに冷静に対応することが、必要ですよね。
感情的になってしまうと、相手を納得させられるような
方向に持っていくことは、難しくなりますから。