「自分を変える心理学 新しい人生の発見のために」(はてな年間100冊読書クラブ 79/100)

  • 自分を変えることによって、成長が出来る

カウンセラーの著者が、自らの人生経験と
カウンセリングの経験を元に、
「自分を変え、成長させるための方法」を公開した本ですね。
「他人を変えようとする」、「他人に期待する」と、
期待が外れたりして、失望することが多いです。
しかし、「自分を変える」ことによって、
これらの悩みを解決することが出来、
また自分も成長することが出来る、という内容ですね。

  • 前向きな気力が、残っている人向けの内容かな

著者は研究者時代に、「ひぼし」にされる経験をしています。
(ひぼし=干され、ということでしょうか。)
その時に、ひぼしにされて、周りの関係者を恨むのではなく、
「研究に打ち込む良い機会」として、
前向きにとらえたことが、自らの転機だとしていますね。
「自らの行動を変える」、「自らの性格を変える」ことによって、
自分が自分の人生の主人公となり、
成長していくことが出来るとしています。
確かに、ストレスや悩みに対して、
積極的に、前向きに対応していく方策ではないかと思います。
ただ、「ストレスや悩みに、完全に参ってしまっている人」は、
前向きに自分を変えていくパワーさえ、
出ないのではないかと思います。
そういう点で、この本の内容については、
「ストレスや悩みで参っているけど、
まだ対応する気力の残っている人」向けかな、
という感じはしますね。