「国道の謎」(はてな年間100冊読書クラブ 78/100)

国道の謎 (祥伝社新書 160)

国道の謎 (祥伝社新書 160)

  • 「国道」に関する、様々な豆知識が取り上げられています

車を運転する人にとっては、
日々なじみの深い、「国道」に関する本ですね。
雑学的な知識として取り上げられるケースも多い、
青森県・龍飛崎の「階段国道」をはじめ、
山間部の未成国道「点線国道」など、
いわゆる車の通行が困難な「酷道」、
鹿児島から沖縄を結ぶ国道58号に代表される
海上部分も国道に含まれる、「海上国道」、
神戸市にある「日本一短い国道」などが含まれる
全国各地への港への輸送道路「港国道」など、
国道の、様々な豆知識を取り上げていますね。
著者はいわゆる「国道マニア…笑」であり、
国道の歴史について、ディープに語っていますね…(笑)
著者の国道に関する知識に、読んでいて圧倒される思いです。
マニアによるマニア向けの本、という感じでしょうか。
上記の「点線国道」、「港国道」、「海上国道」の
リストも添付されており、マニア向けの
「国道データベース」にも使えるかな、という感じですね。

  • 国道の歴史も、国道を語る上では重要?

ただ、国道制定や変遷といった、
国道の歴史に関する記載の箇所は、
個人的には少々冗長で、退屈に感じてしまいました…
しかし、そのような詳細部にこだわるところは、
まさにマニアならでは、という感じですな(笑)
まぁ、本書の想定読者も、
著者のような「国道マニア」でしょうから、
マニアックな内容で、丁度良いのかもしれません…(笑)
明治時代には、輸出振興策もあり、
全国各地の港への道路が、重要視されていました。
その結果として、距離が短い「港国道」が制定された、
という過去の経緯もあります。「国道の歴史」についても、
現在の国道を語る上では、重要なのでしょうね。