「NHK気になることば 調べてナットク意外な発見!」(はてな年間100冊読書クラブ 77/100)

NHK気になることば

NHK気になることば

  • 日本語に興味のある方なら、楽しめる内容かと

NHKテレビの、ことばに関するミニ番組(ミニコーナー)を
書籍化したものですね。元になった番組は知らないですけど(笑)
本だけ読んでも十分楽しめる仕上がりになっています。
「いまどきの言葉」や「数え方」、「カタカナ語」や「方言」など、
ことばの様々な豆知識が収録されている、という感じです。
日本語に興味のある人なら、楽しめる内容ではないでしょうか。
日本語の力を測定する「日本語検定」という検定がありますが、
その検定の、勉強の一環にもなるかもしれないですね。
また、一つのテーマが基本的に見開き2ページで完結しており、
短い空き時間等を利用して、手軽に読むことが出来ますね。

  • 時代と共に言葉も移り変わり…

例えば「情緒」は、昔は「じょうしょ」と読まれていましたが、
いつしか「じょうちょ」と読まれるようになったことなど、
「年代と共に、言葉も移り変わる」ということが
よく解りましたね。また、中央から地方へ言葉は伝播するため、
中央(関西)で使われている言葉は新しい言葉であり、
地方(東北など)で使われる言葉は、
その昔中央で使われていた言葉が、
地方に遅れて広まったもの、という記載もありました。
この説によると、「地方の言葉は、昔の古くさい言葉」
ということになってしまいますけど、
これも方言の一つの由来、という感じですね。
また、「朝一」「宵のうち」といった、
時間を表す言葉について、「いつごろと思っている人が多い」のか、
アンケートの結果と、正答が書かれていたりしますね。
確かに、これらの言葉は、人々の常識に拠った、
あいまいなところを持っている言葉ではありますよね。
その他、使い方が難しくて人々を悩ませる、
敬語などの内容がありますね。
「日本語を正しく使いたい」と考えている人には、
お薦めの本かと思います。
雑学系の知識を増やすことにも、繋がりますね。