「渡邉美樹の超常思考 勝つまで戦う」(はてな年間100冊読書クラブ 72/100)

勝つまで戦う 渡邉美樹の超常思考 (講談社BIZ)

勝つまで戦う 渡邉美樹の超常思考 (講談社BIZ)

  • 渡邉さんの、経営哲学だけではなく人生哲学が

居酒屋チェーン・ワタミの創業者である、
渡邉美樹さんが書かれた本ですね。
本業の居酒屋から、食材のコストダウンを求めて
農業の分野に進出する、というのは
普通の多角化という感じです。
しかしワタミは、介護事業など本業とは関係が
薄いと思われる分野にも、進出をしていますね。
そんな異色の経営者とも言える、渡邉さんの
経営哲学だけではなく、人生哲学が語られていますね。
「経営者が書くビジネス本」というと、
経営学的な内容がほとんどを占めている感じですが、
この本では、「政治を変革する思考法」や
「教育・福祉と取り組む思考法」など、
異色の内容が織り込まれていたりしますね。

  • 経営面では「勝つまで戦う」厳しさも

異色の感を受ける渡邉さんですが、経営に対しては、
厳しさを持って取り組まれている、という感じですね。
この本のタイトルにもなっている通り
「勝つまで戦え、結果が全てだ」という感じで
社員達を鼓舞しているとのことです。
ワタミという会社は、モーレツな社風が想定されますね。
ただ、「この時代を生き抜くには、
時代や社会の変化に惑わされない、
不変の「思考の軸」を確立することだ」と
提言しているところなど、心理学的な内容も
盛り込まれている感がありますね。
渡邉さん、カウンセラーあたりも
十分務まるのではないでしょうか…(笑)