「勝間和代のお金の学校 サブプライムに負けない金融リテラシー」(はてな年間100冊読書クラブ 68/100)
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/04/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 内容に偏りあり?投資信託がお薦めされ過ぎのような気が…
著者の勝間和代さんが、「金融・資産運用の四賢人」を招いて
金融に関してのインタビューを元に、構成した本ですね。
「金融について、色々学ぶことが出来る」、として
「お金の学校」というタイトルがついていますね。
ただ、その内容に関しては、普遍的な内容ではなく
少々偏りがあるような感じを受けました。
「低金利の現在、お金は預金に預けていても、
大きくは増えない。従って、リスクを取って
金融商品の運用を行い、お金を増やす」
というところまでは、まぁ普通かなと思います。
しかし、その金融商品の運用について、
やたらと投資信託の運用を薦めているような、
そんな印象を受けてしまいました。
「時間が無い人が、投資をするには、
プロに運用を任せる投資信託が最適」とのことですが…
勝間さんが本書のようなご主張をお持ちであれば、
証券会社に招かれて、講演とか出来そうですよね。
投資信託を買わせる、証券会社の手先として…(笑)
- 株式市場で、個人投資家はカモにされてしまう…?
一方で、株式の投資については、個人投資家は、
短期的な株価の上げ下げに判断される「投機」よりも
長期間の運用を行う「投資」の観点を持つべき、としていますね。
時間の無い人は情報も少ないため、
外国人や機関投資家にカモにされてしまう、とのことです。
ただ、「投資の観点を持つ」とはいえ、
いつまででも運用を続ける訳ではなく、
運用しているお金が、いつか必要になる時があると思います。
その時に株価が回復していないと、
売るに売れない状態になってしまいますよね…
個人が投資するには、「損切り」の基準を
持っておくことが必要ともありますけど…
ただ、個人的には、株式に関しては
「投資」よりも「投機」かな、と思ってしまいますね。
現在の少子化や人口減の流れが止まらないと、
日本の活力は低下することが予想されます。
そんな状況下において、
日本の株式を長期間「投資」の観点で持っていても、
長期的に値上がりするとは言えなくなって来ている、
そのような局面に入った感がありますから…