2010南アフリカW杯 パラグアイ0-0日本(PK5-3)

  • PK戦での敗退は悔しいですね…守備重視戦略の限界かも…

決勝トーナメントに進出した日本ですが、
トーナメント初戦で、遂に敗退してしまいましたね。
02年日韓開催の時と同じく、ベスト16止まりとなりました。
実際に点を取られて、実力不足で負けたのならともかく、
0-0で終わり、PK戦で敗退というのは、
ちょっと悔しい結果になってしまいましたね。
全体的には、パラグアイに押され気味の展開となり、
グループリーグの試合と同じく、守備重視の形になりましたね。
これがグループリーグなら、「攻め込まれて引き分けなら御の字」
といった展開であったと思います。
しかし、白黒をつける決勝トーナメントでは、
「90分+延長30分をしっかりと守り抜いても」今回のように
PK戦で敗退してしまう可能性が、出てきてしまうのですよね…
個人的には、今回大会における、日本チームの基本線であった
「守備重視戦略」の限界だったのかな、という感じがしました。
グループリーグなら、守備重視で0-0の引き分けに終わっても、
格上の強豪の相手から、勝ち点1をゲット出来ますからね。

  • 点を取りに行こうとは、していましたけど…

もっとも、岡田武史監督も手をこまねいていた訳ではなく、
今大会初出場の中村憲剛選手や、玉田圭司選手を途中投入して、
点を取りに行こうとしていましたね。
守備重視戦略の中で、中盤から前線で走り回っている
松井大輔選手や大久保嘉人選手を、途中交代させるのは
グループリーグの試合と同じパターンでしたけど(^^;)
阿部勇樹選手→中村憲選手の交替は、この試合が初めてでしたね。
攻撃面では、前半、松井選手のシュートが
クロスバーを叩いた場面がありましたけど、
この試合は、全体的に日本には、
チャンスは少なかったように見えましたね。
パスがなかなか繋がらなかったり、
あるいはこぼれ球を相手に奪われたりしていて、
守備に追い込まれる時間が、増えてしまったかな…と思います。
見ていて、少しもどかしさを感じてしまいましたね。
一方の守備面は、「未知の時間」であった延長の30分は
日本の「走るサッカー」にとっては、大変だったと思います。
しかし、相手に最後まで得点を与えず、良かったですね。

  • 全てが上手くいったデンマーク戦で、ツキを使い果たしてしまった…?

まぁ攻撃面は、デンマーク戦の、本田圭佑選手と遠藤保仁選手の
フリーキックが2連続成功して2点をゲット出来た、
あの展開は出来過ぎ、という感じでしたよね…(^^;)
全てが上手くいった感のある、このデンマーク戦で、
日本チームのツキは使い果たしてしまったため、
今回のパラグアイ戦(のPK場面)では運が味方しなかった…
そんな感じもしてしまいました。
PKを外した駒野友一選手、止められなかった
GKの川島永嗣選手が、責任を感じていなければ良いのですが…
特に川島選手は、楢崎正剛選手のコンディション不良による
直前で急遽抜擢されながら、見事な守備を見せましたね。
4試合で2失点(うち1失点は、PKのこぼれ球)、
何度となく、得点シーンを防いでいましたね。
始めての大舞台で、立派な結果であったと思います。
PKの場面では、再度川島選手のファインセーブに
期待していたのですが、今回は勝利の女神
見放されてしまったようですね…

  • 最後に、「日本代表、感動をありがとう」

まぁ、W杯直前の日本代表チームの低調ぶりからすると、
結果的には、グループリーグで2勝をあげ、
他国の開催で初の決勝トーナメント進出を果たしたことは
予想以上の成果、って感じでしたね。
私は、開幕前は3連敗を予想していた位ですから…(笑)
もっとも、ここに来て、手のひらを返すように、
岡田監督を名将と褒め称えるのは、どうかなと思います…(笑)
確かに、守備重視の戦略は、今大会では見事に機能して、
グループリーグ突破に、大きく貢献したと思います。
しかし、最初から守備重視の方針で挑む予定だったのではなく、
中村俊輔選手の不調等で、チームも不振が続き、
戦略の転換を余儀なくされたからですよね…(^^;)
その戦略が見事に的中したことは、
確かに岡田監督の功績だとは、思いますけど。
まぁ最後には、「日本代表、ここまで感動をありがとう」
という感じですね。
カメルーン戦の「歓喜」から今日まで、
(今回は、期待はしていなかったため、
実際に試合が始まるまでは、あまり関心は無かったので…笑)
ハラハラドキドキと、楽しませて貰いました…(^^;)