2010南アフリカW杯 イングランド1-0スロベニア(グループC)

  • 決勝トーナメント進出への条件が、状況によって変わる最終戦

グループリーグの最終戦は、2試合同時に開始となります。
日本代表のように、「日本は目前の相手・デンマーク
勝つか引き分ければOK、デンマークも日本に勝てばOK」
といった、他の試合の状況に関係無く
自力で決まる状況なら、スッキリとしていますね。
しかし、2試合を終えて、まだ決勝トーナメント進出
orグループリーグ敗退のチームが、
全く決まっていないグループでは、
別の試合の進行状況によって、
自チームが「勝ちが必要なのか、引き分けでもOKなのか」
状況が変わってきたりもしますよね。
おそらく、スタッフが他試合の状況を把握して、
監督に連絡はしているかと思いますけど。
このグループCも、2試合を終えてそんな状況でしたね。
スロベニアが1勝1分けの首位、
イングランドアメリカが2分けで続き、
アルジェリアが1分け1敗となっていました。
そして最終戦は、スロベニアイングランド
アメリカとアルジェリアが対戦することになりましたね。

  • スロベニアは「負けても大丈夫」と思っていたかも‥?

勝ちが欲しいイングランドと、引き分けでもOKのスロベニア
という状況のため、ここまで勝利の無いイングランドですが、
この試合は、積極的に攻めに出ていましたね。
前半に待望の先取点を上げます。この試合で面白かったのは、
この後の緊迫した状況でしたね‥(^^;)
イングランドは勝利を確実にするため、2点目を求めて更に攻めます。
一方のスロベニアですが、
もちろん追いついて引き分けに持ち込み、
確実にグループリーグ突破を決めたい、
ところではあったと思います。
しかし、もう一つの試合、アメリカvsアルジェリア戦が、
最後の最後まで、0-0の引き分け濃厚の展開でした。
スロベニアのスタッフも、この試合の経過はつかんでいたと思います。
アメリカが引き分けさえすれば、スロベニアはこの試合に負けても
決勝トーナメント進出となりますね。そんな余裕もあったのか、
スロベニアが、日本vsカメルーン戦や、スペインvsスイス戦の
カメルーンやスイスのような、圧倒的な猛攻を仕掛けるような
場面は無かったように思います。まぁ、スロベニア
終盤は足が止まっていた、ということも理由の一つでしょうか。
しかし、アメリカが後半ロスタイムに得点をあげて勝利を収めます。
この結果、スロベニアの目論見?は外れて、
グループリーグ敗退、ということになりましたね。
まったく、ロスタイムの最後の最後まで何が起こるか解らない、
というサッカーの試合の持つ怖さが、実証された感じですね。