「レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか―するどく見抜き、ストレスがなくなる心理術」(はてな年間100冊読書クラブ 62/100)

  • イラスト入りで読み易いですが、コストパフォーマンスも悪いかな…

この本、私が通っている図書館では、
予約待ちの数が100件を越えるほどの、人気を集めている本です。
村上春樹さんの「1Q84」などの、小説には及びませんが、
小説以外の一般書としては、かなりの人気という感じですね。
ここまで人気があると、内容が少し気にはなりますけど、
とはいえ100件以上の予約があるのなら、
借りられるのは何ヶ月先になることやら…という感じで、
予約を入れるのは、見送っていました。
先日、たまたまブックオフでこの本を見つけ、
パラパラと手にとって読み始めたら、
あっという間に完読していましたね…(笑)
この本は、いわゆる「心理クイズの本」って感じでしょうか。
タイトルにあるような、(問題)レジ待ちの行列が2つあって
同じ数の人が並んでいる場合、どちらが進むのが早いか?
→(答え)老人が並んでいないほう(老人は動作が遅い)
といった感じで、展開されていきますね。
問題が1ページに渡って、イラストで描かれているので、
解り易くもあり、また短時間で読み進めることも出来ます…(笑)
お手軽な本ですけど、その分コストパフォーマンスとしては、
割高に感じてしまいますね…

  • 経験則で答えを導き出せる内容も多くて…

また、心理クイズとはいえ、読者自らの経験則で、
解答とその解説通りの結論を導き出すことが可能ですよね。
上記の「レジ待ちの列」に限らず、例えば駅の自動販売機でも
老人が多い列は「進むのが遅そうだな」と
誰もが避ける傾向にあるかと思います。
また、その他の例では、「刺青を入れている女性は、
入れていない女性に比べて誘い易い」など、
至極当然と思われるケースも、あったりしますね。
そういう点でも、内容に目新しさが無いため、
コストパフォーマンスは悪いなぁ…と思ってしまいます。
予約を入れていたら、長い期間待った上にこの内容(の無さ)では
ガッカリしてしまうこと必至だったかも…(^^;)
まぁ、例えば読書が嫌いな学生さんあたりには
読書の習慣をつける入門的な本として、良いかもしれないですね…