2010南アフリカW杯 日本1-0カメルーン(グループE)

  • ここ最近の日本代表では見られなかった、好パフォーマンス

日本の初戦、カメルーン戦が昨日行われましたが、
日本代表は見事に初戦を勝利で飾りましたね。
ここ最近の数試合では見られなかったような(笑)
良いパフォーマンスを見せてくれたと思います。
基本的な戦術としては、中沢佑二選手や
田中マルクス闘莉王選手を中心とした守備陣が、しっかり守って、
エトー選手を中心としたカメルーンの攻撃を防ぎます。
ただこの試合では、それまでの日本代表とは違って、
しっかり守りつつも、本田圭佑選手や大久保嘉人選手、
そして松井大輔選手が、スキあらば攻撃の姿勢を見せていたことですね。
その結果が、数少ないチャンスをものに出来た、
前半40分頃の先制点に繋がったと思います。
大久保選手や松井選手は途中交代しましたけど、
「交代も納得」という感じの、豊富な運動量を見せてくれました。

  • 岡田監督の采配が、珍しく(笑)的中

上記の先制点は、1トップに起用された
本田圭佑選手によるものでしたね。
これまでの日本代表の試合では2トップが多く、
「本番でいきなり新隊形」というのは
大きなバクチのような感がありました。
しかし、この日は、的確なタイミングでの選手交代といい、
岡田武史監督の采配が、珍しく(笑)的中していましたね。
また、本田選手も、チャンスにしっかりと決めましたね。
これまでの日本代表は、常々決定力不足に悩まされ
なかなかゴールが奪えない、もどかしい試合が多かったです。
しかし、数少ないチャンスをものにした今回は
まるで別物のチームという感じでしたね…(笑)
ただ、残念ながらパス回しについては、
日本・カメルーンお互いに、取ったり取られたりという感じで、
あまり繋がらなかったですね。
ここが、今まで見てきた、いわゆる強国とは違うかな、
という感じもしてしまいました…
ここまでの試合で、強いと言われているチームは、
パス回しも上手かったことが多かったですから…

前半は、日本同様に守備重視の姿勢を見せていて、
あまり積極的には攻めて来なかったカメルーンですが、
先取点を奪われて、様相が変わってきますね。
後半に入るとは、同点に追いつきたいカメルーン
猛攻を仕掛けて来て、日本代表は防戦に追い込まれましたね。
どうしても、「先制しながら、試合終了直前に一気に3点を取られて
悪夢の大逆転負け」を喫した、前回W杯のオーストラリア戦の
苦い記憶を思い浮かべてしまいます…
特に、終盤は、まさに「カメルーンの総攻撃」という感じでしたね。
いや〜後半は、見ていて凄く長く感じましたね…(^^;)
相手のシュートが、クロスバーに当たる、
ヒヤリとさせられるシーンもありました。
ただ、そんな中でも、日本代表は最後まで
しっかりと守り切りましたね。
オーストラリア戦のリベンジを、果たすことができました。

  • 全員でつかんだ、大きな1勝!

また、途中出場の岡崎慎司選手や矢野貴章選手も、
途中出場ならではの運動量で、相手の前線で
ボールをキープする時間を作るように心掛けていましたね。
また、これが初出場となるGKの川島永嗣選手ですが、
使用ボールの影響で今回のW杯は
キーパーのミスが時々見られる中で、
しっかりとボールをキープしていました。
まさに、全員が課せられた役割をしっかりと果たして
全員でつかんだ大きな1勝、という感じでしたね。
いあ〜日本代表の試合を見ていて、
興奮を覚えたのは、久しぶりです(笑)
ここ最近の日本代表は、結果が出ておらず、
今回のW杯は、「正直なところ、今回は3戦全敗ではないか…」と、
あまり期待していなかっただけに(^^;)
個人的には嬉しい誤算となりましたね。
W杯での勝利は02年の日韓大会以来、
そしてホーム以外での勝利は、はじめてだそうですね。
日本のサッカー史に残る、大きな1戦になったと思います。

  • オランダ2-0デンマーク(グループE) オランダの実力

今後の日本の対戦相手となる、同じグループEの
オランダとデンマークの一戦ですが、
こちらも見応えのある一戦でしたね。
オランダの実力は、見ていて十分に実感出来ました。
サイドを抜け出してゴール前に入ってくる、
選手達のスピード感は、日本代表も要注意ですね。
デンマークはこのオランダ戦、カメルーン戦の日本同様に
守備重視の姿勢で挑んでいたと思いますが、
終結果は0-2ですからね。
堅い守備をこじ開けて2点をもぎ取る
(うち1点はオウンゴールですが)
オランダの強さを見せつけられた思いです。

また、デンマークの選手の「高さ」は、
セットプレーでは要注意になると思います。
ここ最近の日本代表が苦手としている
オーストラリアを思い起こさせるものがありますね。
&日本はセットプレーからの失点が多いこともあり、
どちらも、改めて大変な相手だと実感しました。
デンマークは、まだ本調子ではないと思われる
エースのベントナーを途中で下げるなど、
今後の(より勝利の可能性がある)2試合に
備えている感も見受けられました。
グループリーグ最後の、日本vsデンマーク戦
油断の出来ない試合になりそうですね。
デンマークが次戦のカメルーン戦で敗戦して
早々とグループリーグ敗退が決まってしまい、
モチベーションを下げて最後の日本戦に
臨んでくれるような展開になると、有難いのですが…(笑)