「ニッポンの底力がわかる本」（はてな年間100冊読書クラブ 58/100）

ニッポンの底力がわかる本 (青春新書インテリジェンス)

• 日本の知られざる実力とは…

論調的には、少し前に読んだ、麻生太郎・前首相の著書
「とてつもない日本」に似ていますね。
「日本の暗い話ばかりに目を向けずに、
日本の良い点・底力を見つめ直そう」という感じの、
前向きな内容に仕上がっていますね。
この本では、「日本の良い点・底力」が、
具体的な事実と共に示されています。
技術力の例として、太陽電池やリチウム電池、エコカー、
もちろん「ジャパンアニメ・ゲーム」もあります。
そして、資源が無いといわれている日本ですが、
島国のため海洋資源は豊富であることなど、
日本の「元気が出る事実」が取り上げられていますね。

• 安易な悲観論や楽観論に流されること無く、足元を見据えて

もちろん、「底力がある」という真実に
安住してしまってはダメですよね。
たゆまぬ努力と、日本人が昔から得意としている
「改善・改良」を図っていく必要は、ありますね。
少子高齢化が進んでいるとはいえ、
まだまだ1億を超える日本人がいる訳ですから
安易な悲観論や楽観論に流されること無く、
しっかりと足元を見据えて、
前進していくことが必要だと思います。
嘗ての日本を支えてきた、日本国民の勤勉性や
この本にも取り上げられている
「もったいない」の心などは、
現代でも十二分に通用する美徳であると思います。
しかし残念ながら、最近の日本人からは、
失われてしまっているものですよね…