「お釈迦様もみてる 学院のおもちゃ」(はてな年間100冊読書クラブ 49/100)

お釈迦様もみてる」シリーズの第2作目ですね。
主人公の福沢祐麒は、1作目でひょっとしたきっかけから
生徒会長・柏木優の烏帽子子となります。
しかし、生徒総会の余興で、
柏木さんから安来節を踊るように命ぜられ…
という感じで、ストーリーが展開していきますね。
なるほど、「マリア様がみてる」本編で
祐麒が持っていた安来節セットは、
ここから由来していたんだな、といった
懐かしさも覚えたりしますね。
とはいえ、舞台となっている花寺学院高校は
なかなか不気味な感じですな…(笑)
生徒会長の柏木さんはアイドル扱いされ、
彼に対して弁当の差し入れがあったりします。
そして、その弁当に間違えて手を出してしまった
祐麒に対して、差し入れたファンが怒ったりする…

  • 優等生に対して、憧れ崇拝して弁当を差し入れる…?

まぁ、「マリみて」本編では、女子高が舞台であり
女生徒達が醸し出す、百合っぽい雰囲気が楽しかったです。
しかし、舞台を男子高に移して同じことをやられると、
男性読者としては、正直引いてしまいますね…(^^;)
まぁ女性読者なら、「やおい」好きな人も多いでしょうから、
むしろ歓迎なのかもしれないですけど…(笑)
でも、優等生の生徒会長「光の君」(=柏木)に対して、
憧れ崇拝して弁当を差し入れる行動に出る、というのは、
男子生徒の行動としては、個人的な感覚としては
あり得ない気がしてしまいますね…(笑)
また、生徒会メンバーで祐麒の先輩にあたる
アンドレ(安藤礼一)が、祐麒に対して
嫉妬感情をむき出しにしていますね。
アンドレも柏木に対して憧れ感を抱いており、
その柏木の烏帽子子に選ばれ、特別扱いされる祐麒に対して
嫉妬感情を押さえられない、という感じですけど…

  • 柏木が活躍するのは、正直微妙です…(笑)

まだまだ主人公の祐麒は、子供っぽい感が否めません。
安来節を踊ることを逃れようと試みたりもしますが、
柏木にたしなめられたりもしますね。
柏木の大人っぽさ、優秀さが嫌でも目に付く感じです。
正直祐麒にそれほど思い入れも無いですけど、
万能なところをみせる柏木は、同じ男性として
マリみて」に登場する頃から、
正直気に食わないキャラなので(笑)
その柏木が存在感を見せる、この「釈迦みて」シリーズは
個人的に正直微妙なんですよね…(^^;)