「天皇陛下の全仕事」(はてな年間100冊読書クラブ 47/100)

天皇陛下の全仕事 (講談社現代新書)

天皇陛下の全仕事 (講談社現代新書)

天皇陛下の、毎日の仕事ぶりを描いた本ですね。
最近、天皇陛下の公務削減が話題になったりすることも
あったため、この本を手にとってみました。
読んでみて改めて、「天皇陛下ってめちゃ忙しいな」と実感しました。
少し前に話題になった国際親善行事、皇室の祭祀に
様々なイベント(植樹祭など)への出席、
その他に「定常業務」として、各種書類の決裁があります。
「分刻みの予定表」が作成されているとの事ですね。
こんな状況では、「面会申し込みは1ヶ月前までに」
というルールが出来ている訳も理解出来ますね。
天皇家は伝統があるため、祭祀とかも色々多くて
加えてそれぞれの行事も、時間が掛かるようですね。

  • その上、お仕事は年中休み無し…

世間は仕事が休みになるお正月も、天皇家には新年一般参賀があり
集まった国民に手を振らなければなりません…(笑)
まさに年中休み無しという感じですな。
加えて、天皇陛下の仕事は、原則人任せにすることも出来ません。
例えば植樹祭で地方へ行かれる際も、
書類の決裁はついて回るとのことですね。
「決裁」とはいえ、ご存知の通り
天皇陛下は「何の権限も持っていない」訳ですから、
判子押しだけの、非常に虚しい仕事かと思われます…

  • これでは、静養されるのも、やむを得ないかな…(苦笑)

なるほど、日々これだけ忙しければ、
葉山や那須御用邸で静養されるのも
やむを得ないって感じですな。
これほど忙しいと知る前は、「別荘を複数持って、贅沢しやがって」
なんて思っていましたけど…(笑)
もともと私生活の自由なんて無い上に、
日々の仕事で休みもほとんど無い、となれば
めちゃ窮屈でしんどい仕事って感じですよね。
いやはや、本当に毎日お疲れさまって感じです。
天皇陛下がどんな仕事をされているのか、
どんな生活を送られているのか、
その様子がよく解る本って感じです。
内容も解りやすく書かれており、お薦めですね。
天皇陛下や、天皇制のあり方を議論する前に、
一度は読んでおきたい本って感じですね。