「弱者の兵法 野村流必勝の人材育成論・組織論」(はてな年間100冊読書クラブ 42/100)

弱者の兵法 野村流 必勝の人材育成論・組織論

弱者の兵法 野村流 必勝の人材育成論・組織論

  • 過去の著書と重複する内容もありますが…

昨年まで楽天イーグルスの監督を務めた、
野村克也・前監督の本ですね。野村さんの本は、
私はここ最近で何冊か読んだことがあるのですが、
内容的には、以前の野村さんの著書と、共通する箇所も多いですね。
(例えば、選手として成績が伸び悩んだときに、
データ分析をすることによって、成績を伸ばした、等)
そのため、野村さんの本を既に読んだことがある方にとっては
「また同じ事を言っている…」と、思われる向きもあるかと思います。
失敗に終わった、阪神タイガース監督時代の
弁解というかぼやきも、毎回同じですね…(笑)
オーナーに直訴したりとか、選手達が聞き耳を持たなかったとか。
その野村さんの最新作「あぁ、楽天イーグルス」では、
昨年の楽天監督解任劇について、記載があるそうですね。
野村さんの著書が、基本的にこのスタンスで書かれているのなら、
「あぁ楽天」については、野村さんの本を読んだことがある方は、
楽天監督に関する部分だけ、書店で立ち読みすれば良いかも…(笑)

  • リーダー論、組織論として

ただ、今回の著書(「弱者の兵法」です)は、
「リーダー論、組織論」という観点でまとめられているため、
野球が好きな人だけではなく、野球に興味が無い人にとっても、
ビジネス本の一冊として、読むことが出来るのではないかと思います。
野球もビジネスも、最終的には「勝つ」ことが、目的になりますからね。
プロ野球選手は、皆優れた才能を持っていてプライドも高いので、
彼らの気持ちを「勝利」という目標に向けてまとめることが、
監督には求められます。もっとも、それはなかなか大変な事ですよね…(^^;)
また、監督・コーチは、何でも教えてはダメだそうです。
相手に(選手に)「気づかせること」が大事とのことですね。
失敗したときに、成功へのヒントが見つかりますから、
「気づきを与えるような」指導が、必要との事です。