「持たない暮らし」(はてな年間100冊読書クラブ 34/100)

持たない暮らし (中経の文庫 し 3-1)

持たない暮らし (中経の文庫 し 3-1)

  • 最近は、物欲って少ないのでは…?

タイトル通り、「モノを持たない生活」を推奨している本ですね。
まぁ、最近のロハスなどのブームに
(安易に)乗っている、という感じでしょうか。
著者は1936年生まれ、もう70歳を超えています。
個人的には、著者の世代よりも、モノが回りにあふれている
それ以降の世代のほうが、物欲は少ないように思われます。
私もそうですけど、家も狭いですし、
モノは回りに溢れ過ぎているため、
あまりモノを欲しいとは思わないですね。
モノを欲しがるのは、趣味のコレクター位でしょうか…?(^^;)

  • コートを衝動買いして、欧米崇拝では…

もっとも、そんなこの本の著者が、
モノを持たない、清貧簡素な生活をおくっているかといえば、
自らの主張と矛盾しているように思われる、
「衝動買いしたコートが、良い買い物だった」
といった記述もこの本に見えています。
また、欧米(の生活)をやたらと褒め上げていますけど、
これもどうなのかな、と思いますね。
戦前に生まれた方なので、過去そして日本という国家を
否定してしまうのかもしれないですが…
著者の批判の対象になっている、
「海外でブランド物を買いあさる人たち」と、
著者自身の行動が、
あまり変わらないような気も、してしまいますね。
「自ら出来ていない人に、批判されたくない」
と思ってしまったりもしました…