「民主の敵 政権交代に大義あり」(はてな年間100冊読書クラブ 22/100)
- 作者: 野田佳彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/07
- メディア: 新書
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- 政権交代を目前にして、意気込みが感じられますね
民主党の実力者である、野田佳彦氏によって書かれた本ですね。
この本の発売は09年の8月頃、
当時の麻生太郎内閣の末期、
総選挙前の、政権交代が噂されていた時期ですね。
野党としての民主党の実力者として、
ここまで政権奪取が適わなかったことの反省、
自民党政権の批判、国会議員の削減、
官僚支配の批判、などが展開されています。
政権交代が実現を帯びてきた頃ということもあって、
単純に自民党政治を批判するだけではなく、
自民党案に対する対抗案を提示するなど、
比較的地に足の着いた持論を展開しているな、
という感じはありました。
過去とは違った、民主党自身の自信の程が伺えますね。
- 松下政経塾の、入塾試験の様子なども
野田さんは、父親が自衛隊員だったことから、
防衛には関心が深いようです。
このまま民主党政権が続くようなら、
将来は防衛相でしょうか?
防衛は、社民党がこだわりを持つ箇所でもあり、
難しい舵取りが強いられますよね。
野田さんは「国連至上主義」は改めるべきであり、
「集団的自衛権」は認めるべきと主張していますね。
あと、野田さんは松下政経塾出身ということもあって、
政経塾時代に学んだ、「道州制」などの、
松下幸之助さんの自説を実現させたい、
という思いが強いようですね。
最近は、民主党・自民党どちらの党にも
松下政経塾出身の政治家が、増えてきましたよね。
その「政治家養成学校」の松下政経塾、
入塾にあたって、どんな審査が行われるのか
(どうやって、政治家としての資質を見抜くのか)
知りたいところではありましたね。
そんなこともあって、政経塾入塾の際の、
松下幸之助さんとの面接の様子などは、
なかなか興味深かったです。