「幸せの作法 働く女性に贈る61のヒント」(はてな年間100冊読書クラブ 16/100)

  • 「幸福」とは主観的な価値観、他人の価値観に流されないこと

「女性の品格」がベストセラーになった著者による
「女性にとっての幸福論」って感じの本ですね。
「幸福」は、客観的なものではなく主観的なものであること、
従って、他人の価値観に流されるのではなく、
自分自身の価値観をしっかりと持ち、
自分が立てた目標を実現して、自信と「幸せ」を
積み重ねていくことが重要だとしています。
少し前に話題になった、婚活結婚詐欺女の
身分不相応な「セレブな生活」の真似、
このようなことが、他人の価値観の例って感じでしょうか?(笑)

  • 「幸せになるため」には「作法」が必要に

もっとも、「幸福」は主観的な価値観ではありますが、
「幸福」をつかむためには、著者によると
「幸せになるための作法」が必要になる、としていますね。
この「幸せになるための作法」については、
著者の前作「女性の品格」と
重なっている内容もあったりしますね。
女性であっても「仕事はしっかりとこなす」こと、
「会社に生きがいなどを求めないこと」
「(女性の武器である)涙は見せないこと」…
結構厳しい内容もあったりしますね。
「幸福」をつかむためには、
自ら努力して、「幸せになるための作法」を
身につけること、というところでしょうか。

  • 誰もが身につけることが出来るかとなると…?

ただ、著者は東大卒のキャリア官僚、
普通の女性とは違いますから、
著者が主張する「幸せになるための作法」を
誰もが身につけることが出来るかとなると、
ちょっと微妙かもしれません…(^^;)
男女雇用機会均等法も無いような時代に
男性に混じって活躍してきた著者は、
普通の女性よりは何倍も強い人間だったのでは
ないかと思われますから…(苦笑)
そんな著者にとって、現代の女性は
恵まれた環境を生かしきれていない、
と歯痒く感じているのではないでしょうか…?