朝青龍、電撃引退!

  • さすがに今回は、相撲協会もかばいきれずに…

貴乃花親方の理事当選で揺れた今週の相撲界ですが、
それを吹っ飛ばすような、朝青龍の電撃引退発表でしたね。
初場所の最中に、酔っ払いの末一般人相手の
暴行事件を起こしてしまい、事情聴取沙汰になっていました。
マネージャー相手の暴行であったと
当初は嘘をついていたことも、悪質だと見られたのだと思います。
さすがに警察沙汰とまでなってしまえば、
これまでの不祥事や、世間の批判の声も有り、
日本相撲協会側も、いつまでも朝青龍をかばうことが出来ません。
今回は、さすがの協会側も堪忍袋の緒が切れた格好で、
朝青龍に引退or解雇を迫ったようですね。
解雇となれば退職金が貰えなくなってしまうため、
朝青龍は引退を選択した、というのが真相のようです。

  • 「他の力士の目標」にはなり得なかった横綱

まぁ、全盛期は本当、憎らしくなるほど強かった朝青龍ですが、
その行動のやんちゃぶりは、最後まで直らなかったですな。
個人的には、外人としての朝青龍に、
あまり「横綱の「品格」」を求めるのは酷かな、
とも思っていました。土俵上のガッツポーズ位は
「気迫を前面に出す朝青龍のこともあり、
少しくらいは多めに見てあげても良いのでは」とも感じていました。
ただ、無法の感があるプロレスあたりとは違って、
普通のスポーツには、競技として、様々なルールがあります。
また、その頂点に立つ者には、他の選手の目標的な存在となるため、
模範となるような行動が、求められますよね。
まぁ、それが「品格」なのでしょうけど。
朝青龍は、「頂点に立つものは、強ければ良し」という感じで
最後までそこが理解出来なかったのかな、
という感がしてしまいます。
嘗てチンギス・ハーンのモンゴル帝国は、
無敵の強さで世界各地に領土を拡大していました。
しかし、その侵略先の国々では、文化や人民に敬意を払わず、
「人民を殺し、街を破壊し」尽くしましたね。
朝青龍にも、そんなモンゴル民族のDNAが
受け継がれていた感がある…というのは言い過ぎでしょうか。

  • 「余力を残しての引退」、本人にとっては、ベストだったかも…?

ただ、ここ最近の朝青龍は、嘗て無敵を誇った強さは見られず、
昨年など、白鵬には負け続けたりしていましたね。
負けん気が強く、そしてプライドも高そうな朝青龍が、
他の力士にコロコロ負けるようになり、
「体力の限界を感じて、引退」するとは、思えませんでした。
「余力を残して、惜しまれつつ」
引退するのでは、という感じがしていましたね。
白鵬の後塵を拝しつつあることが明らかな現状では、
引退のタイミングを計っていた、可能性もあります。
初場所の優勝直後の引退」というのは、
「余力を残して」感を十分に見せつけることが出来ますから、
本人にとってはある意味ベストタイミング、だったのかもしれません。
もっとも初場所の優勝も、強さを見せつけての優勝ではなく、
白鵬の終盤の自滅により、優勝が転がり込んできた、
という感じでしたけど…

  • 内舘委員退任後の引退は、本人の意地?(笑)

そんな朝青龍の最後の意地(笑)が、
自分に厳しかった、横綱審議委員会内館牧子委員が
委員を退任後に引退を決めた、というところでしょうか。
内館委員が現職の委員であれば、
今回の暴行事件では、鬼の首を取ったように(笑)
強行に解雇などを主張すると思います。
(内館さん、現在は横審とは関係ない立場ですが、
「引退は当然」旨の発言をされていますね。)
負けず嫌いの朝青龍だけに、内館委員が在任中に
今回のような形で引退に追い込まれることは、
「まさに内館委員の思うつぼ」ですよね。
それだけは、なんとしても避けたかった(笑)
のではないでしょうか。

あと、この朝青龍電撃引退のニュースで、
当日の民主党小沢一郎幹事長不起訴のニュースが
吹っ飛んでしまった格好になりましたね…(^^;)
この話題を揉み消したい(ぉ、
民主党小沢幹事長にとっては、
まさに朝青龍様々って心境かもしれません…(笑)
小沢さんは証拠不十分で不起訴になったようですが、
秘書は逮捕・起訴されています。
秘書が立件されたことで、小沢さんに監督責任
問われるのは間違いないです、また小沢さん自身も、
限りなく黒に近いのではないかと思われます。
小沢さんは議員辞職はせず、また幹事長職にも
とどまる意向のようですが、スッキリしないものは残りますね。